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ボスニア・ヘルツェゴビナでレンタカーを運転するときの交通ルールと注意点

更新日 2026年11月1日

ボスニア・ヘルツェゴビナ

EU外の国で、クロアチアなどから車で入ると国境審査があり、高速道路は入口でカードを取り出口で支払います。一年中昼間もライト点灯、11月1日〜4月1日は冬装備が義務で、日本の国外運転免許証が有効かは公式情報で確認できません。

基本情報(早見表)

一般的な乗用車を、運転経験のある成人が運転する場合の規定です。上付きの数字は「出典・参考資料」の番号を示します。

通行方向
右側通行1
市街地
50km/h2
市街地外の一般道
80km/h32自動車専用道路(brzi put、ブルズィ・プットなど)は100km/h
高速道路
130km/h34
飲酒運転
血中0.03%まで35詳しく21歳未満、運転経験3年未満、職業運転者などは0%
高速料金
有料。入口でカードを取り、出口で現金またはカードで支払い67詳しくユーロも使えますが、お釣りは兌換マルク(KM、マルカ)
昼間のライト
一年中、昼もライト点灯14ロービームかデイライト
必携の装備
反射ベスト、三角表示板、救急箱、予備の電球、けん引ロープ84ジャッキも必要です。反射ベストは故障や事故で車外に出る際に着用します
冬季の装備
11月1日〜4月1日は冬タイヤ、または夏タイヤとチェーン98詳しく天気にかかわらず義務。夏タイヤは溝4mm以上
進入規制区域
サラエボ旧市街などに許可車のみの歩行者ゾーンあり1011低排出ゾーンなどの情報は公式には確認できていません
携帯電話
手に持って使うのは禁止。ハンズフリーは可121314違反は200〜400マルカ(2026年5月27日から)
緊急通報
警察122、消防123、救急12481連絡先ロードサービスはBIHAMKの1282
日本の免許証
確認中国外運転免許証と日本の免許証、パスポートを携帯(有効性は未確認)151617詳しく条文は一時滞在中、ウィーン条約に沿った外国の免許証か「国際運転免許証」で運転できるとしています。日本の国外運転免許証が使えるかは大使館にご確認ください

「確認中」と表示した項目は、公的な出典で確認しきれていないものです。

各国の数値を並べて比較するには交通ルール比較表をご覧ください。マイナ免許証のみでは、海外で運転免許証として認められないおそれがあります(詳細)。

ボスニア・ヘルツェゴビナの道路標識

ボスニア・ヘルツェゴビナの標識はウィーン条約型で、文字はラテン文字とキリル文字の2つで書かれ、スルプスカ共和国ではキリル文字が先に来ます。高速道路の案内は緑、一般道は黄色が基調で、高速道路A1は入口でカードを取り出口で支払う閉鎖式です。昼間も一年中ライト点灯が義務で、11月1日〜4月1日は冬用装備の携行が必要です。

ウィーン条約型(旧ユーゴスラビア共通の様式)です。警告は赤縁の白い三角、禁止は赤縁の白い丸、指示は青い丸、案内は四角という基本は西欧と同じです。標識の文字はボスニア連邦ではラテン文字が先、スルプスカ共和国ではキリル文字が先に書かれ、同じ地名が2つの文字で並びます。251822919

高速道路の案内標識
高速道路(緑)
一般道の案内標識Town
一般道の案内(黄色)
市街地の入口TownTown
市街地の入口
制限速度50
制限速度(km/h)
優先道路
優先道路
右方優先の交差点の予告
右方優先の交差点
譲れ
譲れ

図は当サイトが形と色を再現したものです。実際の標識とは細部が異なります。

高速道路の案内標識2522241926

高速道路の呼び方autocesta / autoput / аутопут
案内標識の色緑
始まりの標識緑地に白で、高架の道路を正面から見た絵柄の四角い標識(「autocesta」)が高速道路の始まりで、終わりは同じ絵柄に赤い斜線が入った標識です。自動車専用の高速道路(brza cesta)は青地に白い絵柄で始まります。
番号の付け方高速道路は「A」と数字で表され、コリドルVcの高速道路はA1です。番号の標識は緑地に白で、欧州路線の「E73」などのE番号も緑地に白です。一般道は「M」(幹線道路)と「R」(地方道路)に数字が付きます。
出口の表示Izlaz / Излаз 出口の予告標識と分岐点の標識は緑地に白で、矢印と行き先の地名が示されます。ボスニア連邦では「Izlaz」、スルプスカ共和国では「Излаз」と書かれ、地名は2つの文字で並びます。
高速道路以外の案内標識高速道路以外の幹線道路(M)と地方道路(R)の案内標識は黄色地に黒字で、自動車専用の高速道路(brza cesta)は青地に白字です。市街地内の地区や施設への案内は白地に黒字です。
料金の表示高速道路A1(ボスニア連邦)は閉鎖式の有料道路で、入口の料金所で磁気カードを受け取り、出口の料金所で係員に渡して支払います。支払いは兌換マルク(KM、マルカ)の現金、カード、ユーロ紙幣で、電子決済「ACC」の専用レーンは料金所の上部に「ACC」の表示があり、車載器のない車は入れません。スルプスカ共和国の高速道路も料金所方式で、電子決済「ENP」のレーンがあります。
補足案内標識の色は規則の本文で直接確認できておらず、旧ユーゴスラビア共通の様式(高速道路は緑、一般道は黄色)に基づいています。料金所の手前には「obavezno uzimanje naplatne karte(カードを必ず取る)」と「naplata cestarine(料金支払い)」の案内標識が出ます。

市街地の入口・出口1819

市街地の入口TownTown
入口
市街地の出口TownTown
出口
見た目町名を書いた横長の長方形の標識(「naziv naseljenog mjesta」)で、一般道では黄色地に黒字です。ボスニア連邦ではラテン文字、スルプスカ共和国ではキリル文字が先に書かれ、同じ地名が2段で並びます。市街地の出口は同じ標識に赤い斜線が入ります。
入ると50km/h(市街地の一般制限速度。標識で別の速度が示される場合はそれに従います)
補足法律上の市街地(naselje)は、歩道と縁石のある道路の両側または片側に家並みがあり、市街地を示す標識で境界が定められた区域です。地の色は規則の本文で確認できず、旧ユーゴスラビア共通の様式に基づいています。

制限速度の標識182519

制限速度50
制限速度
制限速度の終わり50
制限速度の終わり
すべての規制の終わり
すべての規制の終わり
形と単位赤い縁の丸、km/h。白地に赤い縁の丸に黒い数字(II-34「ograničenje brzine」)で、単位は書かれておらずkm/hです。法律の一般制限速度は市街地50km/h、市街地外の一般道80km/h、自動車専用道路(brza cesta)100km/h、高速道路(autocesta)130km/hです。
終わりの標識赤い縁のない白い丸に、終わる制限速度の数字と黒い斜線が重なった標識で、その地点から区間の制限が終わります。
すべての規制の終わり赤い縁のない白い丸に黒い斜線だけの標識(「prestanak svih zabrana」)で、文字はありません。それまでの禁止・制限の標識がすべて終わります。
補足国境の入口には「Bosna i Hercegovina」の国名と道路種別ごとの一般制限速度を示す標識が立ちます。

優先関係の標識182519

優先道路
優先道路
優先道路の終わり
優先道路の終わり
譲れ
譲れ
止まれSTOP
止まれ
ラウンドアバウト
ラウンドアバウト
右方優先の交差点の予告
右方優先の交差点
標識のない交差点標識がなければ右から来る車が優先
優先道路の標識黄色のひし形
見た目優先道路は黄色のひし形に白い縁の標識(III-4「cesta sa prvenstvom prolaza」)で、終わりは同じひし形に黒い斜線です。譲れは赤縁の逆三角(II-1「nailazak na cestu sa prvenstvom prolaza」)、止まれは赤い八角形に白で「STOP」(II-2)で、標識のない交差点では右から来る車が優先です。優先道路のない同格の道路の交差点の手前には、赤縁の白い三角に黒い十字の警告標識が立つことがあります。
ラウンドアバウトラウンドアバウトの手前には赤縁の白い三角に円形の矢印を描いた警告標識があり、入口には青い丸に白い矢印が円を描く指示標識(II-64「kružni tok saobraćaja」)が立ちます。法律で、ラウンドアバウトは環道内の車が優先になるように標識で規制することが定められており、入口には通常、逆三角の「譲れ」(II-1)も立ちます。入る側が環道内の車に道を譲ってください。
補足未舗装路や砂利道から舗装道路に出る車、敷地から道路に出る車は常に譲る側です。

ボスニア・ヘルツェゴビナ特有の標識・注意したい標識

昼間のライト点灯義務 Kratka ili dnevna svjetla danju1819

見た目 専用の標識はありませんが、義務の終わりを示す標識(「prestanak obaveze upotrebe svjetala」、ライトの絵柄に斜線)が区間の終わりに立つことがあります。

意味 季節を問わず、昼間も走行中はロービームまたはデイライトを点灯しなければなりません。

対応 エンジンをかけたらロービームが点いているかを確認してください。オートライトは昼間に消えることがあります。

罰金の例 点灯していないと30マルカ(KM)の罰金です。

冬用装備の義務

冬用装備の義務 Obavezna upotreba zimske opreme9182021

見た目 青い丸に白で、チェーンを巻いたタイヤの絵柄が描かれた指示標識です。義務の終わりは同じ絵柄に赤い斜線が入った標識です。

意味 11月1日〜4月1日は天候にかかわらず冬用装備(冬用タイヤ、または駆動輪の冬用タイヤとチェーン、または溝4mm以上の夏タイヤとチェーン)を備える義務があり、この標識の区間では雪があればチェーンを付けます。

対応 冬に借りる車は冬用タイヤかチェーンが積まれているかを出発前に確認してください。装備がないと警察に走行を止められます。

罰金の例 冬用装備がない場合は40マルカ(KM)の罰金で、警察は走行の中止を命じます。

料金所でカードを必ず取る

料金所でカードを必ず取る Obavezno uzimanje naplatne karte2220

見た目 高速道路の入口の料金所の手前に立つ緑地の案内標識で、料金所の絵柄とカードの絵柄が描かれ、続いて「naplata cestarine(料金支払い)」の標識が出ます。

意味 閉鎖式の高速道路A1では、入口で磁気カードを受け取り、出口の料金所で係員に渡して距離に応じた料金を支払います。

対応 入口でカードを取ったら車内の分かる場所に置き、出口で渡してください。カードを紛失・破損した場合や出口で渡せない場合は、最長区間の料金の2倍が請求されます。

罰金の例 カードを紛失・破損した場合や出口で渡せない場合は、最長区間の料金の2倍が請求されます。

電子料金収受レーン(ACC) ACC – elektronska naplata cestarine2324

見た目 料金所のレーン上部に「ACC」の表示が掲げられ、電子決済専用レーンであることを示します。係員のいるレーンには現金やカードの絵柄があります。

意味 車載器(ACC TAG)を付けた車だけが止まらずに通過できるレーンです。A1のすべての料金所に少なくとも1本あります。

対応 レンタカーに車載器がない場合はACCレーンに入らず、係員のいるレーンでカードを渡して支払ってください。

罰金の例 料金を払わずに通過すると未払いの通行料と違反の扱いになります。

国境の一般制限速度の標識 Bosna i Hercegovina – ograničenje najveće dozvoljene brzine182019

見た目 国境の入口に立つ大型の標識で、上に国名「Bosna i Hercegovina / Босна и Херцеговина」、下に市街地50、市街地外80、自動車専用道100、高速道路130の速度標識が並びます。

意味 国内の道路種別ごとの一般制限速度を知らせます。速度標識がない区間ではこの速度が上限です。

対応 入国時に確認し、以後は地名標識から50km/h、市街地を出たら80km/hを基本にしてください。

罰金の例 速度超過は超過幅に応じて罰金と減点が科されます。

30km/h区域30ZONA

30km/h区域 Zona 301918

見た目 白い長方形の中に、赤縁の丸に「30」の速度標識が埋め込まれ、「ZONA」と書かれています。区域の出口は同じ図柄に黒い斜線が入った標識です。

意味 標識から出口の標識までの区域全体で、最高速度が30km/hに制限されます。

対応 住宅地や学校周辺に多く、出口の標識が出るまで30km/hを守ってください。

罰金の例 市街地での速度超過は超過幅に応じて罰金と減点が科されます。

標識に出る現地語

標識の表記意味主な場所
Izlaz / Излаз出口高速道路
Obilazak / Обилазак迂回路工事・通行止め
Radovi na cesti / Радови на путу道路工事一般道・高速道路
Naplata cestarine / Наплата путарине料金所高速道路
ACC電子料金収受レーン(ボスニア連邦)料金所
Centar / Центар市街地中心部案内標識
Aerodrom / Аеродром空港案内標識
Policija / Полиција警察市街地・国境
Carina / Царина税関(国境検問)国境
Benzinska pumpa / Бензинска пумпаガソリンスタンド案内標識
Parking / Паркинг駐車場市街地
Pješačka zona / Пјешачка зона歩行者ゾーン市街地
STOP止まれ交差点・国境
Tunel / Тунелトンネル高速道路・山岳路

隣国との違い

車で直接行き来できる隣国に入ると変わる点です。国境を越える予定がある場合は、隣国のページの「道路標識」の章も併せてご覧ください。

クロアチアに入ると高速道路の案内は同じ緑と黄色の体系で、料金所方式も同じですが、文字はラテン文字だけになります。セルビアとモンテネグロも料金所方式で、セルビアはキリル文字が主体の表記に変わります。

国高速道路の案内標識市街地の入口速度の単位標識のない交差点高速道路の料金ページ
ボスニア・ヘルツェゴビナ(この国)緑黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先有料。入口でカードを取り、出口で現金またはカードで支払い—
クロアチア緑白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先有料。入口で券を取り、出口で現金またはカードで支払い標識の章
セルビア緑黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先入口で券を取り、出口の料金所で現金またはカードで支払い標識の章
モンテネグロ緑黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先ソジナ・トンネル2.50ユーロ、高速道路(全区間)3.50ユーロ標識の章

標識の形と色の基本、国ごとの違いの一覧は「国ごとの道路標識の違い」にまとめています。

ボスニア・ヘルツェゴビナで運転するときの注意点

  1. 日本の免許で運転できるかは出発前に確認が必要
  2. クロアチアから車で入国する際の保険と許可
  3. 高速道路は入口でカードを取り、出口で支払い
  4. 11月1日〜4月1日は冬装備が必要
  5. 飲酒は血中0.03%まで、21歳未満などは0%

1日本の免許で運転できるかは出発前に確認が必要

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

ボスニア・ヘルツェゴビナの法律(第188条)は、一時滞在中の外国人は、ウィーン条約(1968年の道路交通条約)に沿って発行された外国の免許証か、条文でいう「国際運転免許証(međunarodna vozačka dozvola)」で運転できるとしています。日本が発行する国外運転免許証はジュネーブ条約(1949年)の様式で、日本の警察が示すジュネーブ条約締約国の一覧にボスニア・ヘルツェゴビナは含まれていません。日本大使館や外務省の案内も見当たらないため、出発前に大使館やレンタカー会社に確認し、運転する場合は国外運転免許証、日本の免許証、パスポートをそろえて携帯してください。

出典:ボスニア・ヘルツェゴビナ議会(交通安全基本法 第188条)、外務省(運転免許)、警視庁(ジュネーブ条約締約国等)

2クロアチアから車で入国する際の保険と許可

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

クロアチアなどEU諸国のナンバーの車は、ボスニア・ヘルツェゴビナの規則ではナンバーそのものが自動車保険の証明とみなされます。2020年10月からは国境でのグリーンカード(国際自動車保険証)の確認もなくなりました。ただし、レンタカーを国外に持ち出せるかは契約で決まり、別の許可が必要なこともあるため、借りる際に確認してください。

出典:BiHグリーンカード事務局、BiH国境警察、DEPO(ニュース)

3高速道路は入口でカードを取り、出口で支払い

変更されやすい項目です(毎年変わる)

高速道路は、入口で磁気カードを取り、出口の料金所(naplatna stanica、ナプラトナ・スタニツァ)で距離に応じて支払います。現金(マルカ=KMかユーロ)かカードが利用できますが、ユーロで支払うとお釣りはマルカで、1ユーロ=1.80マルカの不利なレートで計算されます。入口のカードを紛失すると、最長区間の料金の2倍を支払うことになります。

出典:ボスニア連邦高速道路公社、ボスニア連邦政府(料金の政令)、BIHAMK(自動車クラブ)

411月1日〜4月1日は冬装備が必要

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

11月1日から4月1日までは、天候にかかわらず冬装備が義務です。4本とも冬タイヤ(M+S)にするか、駆動輪を冬タイヤにしてチェーンを積むか、溝4mm以上の夏タイヤでチェーンを積みます。4本とも冬タイヤであれば、チェーンは義務ではありません。

罰金の例冬装備がない場合は40マルカ

出典:BIHAMK(自動車クラブ)、ボスニア連邦道路公社、ラジオ・サラエボ(ニュース)

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ボスニア・ヘルツェゴビナで起きているトラブル

観光地での車上荒らしや車両の盗難

在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館によると、サラエボをはじめとする観光地で、日本人が車上荒らしの被害に遭っています。車上荒らしは多く、車両の盗難や強盗事件も起きています。

対策走行中も駐車中もドアをロックし、少しの間でも貴重品を持って車を離れ、車内の見える所に物を置かないでください。路上駐車や監視員のいない駐車場は、できるだけ避けましょう。

出典:在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館「安全の手引き」(邦人の被害)(2026年3月)、在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館「安全の手引き」(外出時の注意)(2026年3月)

ガソリンスタンドなどで武器を使った強盗

外務省によると、紛争時から残っている武器を使った強盗事件が時折起きています。強盗は、銀行、スポーツくじ売場、小規模なスーパー、ガソリンスタンドなどで起きることが多くなっています。

対策給油や買い物の用が済んだら、速やかにその場を離れてください。被害に遭った場合は抵抗せず、身の安全を第一にしましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ(ボスニア・ヘルツェゴビナ 安全対策基礎データ)(2025年10月)、在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館「安全の手引き」(2026年3月)

地雷が残る地域で道路の外へ出る危険

ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦とスルプスカ共和国の境界周辺と、クロアチアとの国境周辺の一部を中心に、紛争時に埋められた地雷が今も残っています。国土の約1.6%に約17万個が残るとされ、2023年3月には北部の都市ドボイ近郊で1人が死亡、2人がけがをする事故がありました。

対策これらの地域では、詳しいガイドなしで草むら、未舗装の道路、廃墟や廃村、果樹園に入らないでください。ドクロマークや「MINE」の標識、立入禁止のテープがある場所に近づかず、誤って入ってしまった場合はその場を動かずに助けを求めましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ(ボスニア・ヘルツェゴビナの危険情報)(2025年2月)、在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館「安全の手引き」(地雷対策)(2026年3月)

カーブの多い道路での無理な追い越しや速度超過

幹線道路でも地形のためカーブが多く、無理な追い越しや速度超過の車がよく見られます。急な車線変更や急ブレーキなど乱暴な運転、歩行者の飛び出しや信号無視もあります。都市部では路上駐車が多く、整備の行き届いていない車も多く見られます。

対策山道では速度を控えめにし、移動はなるべく幹線道路を利用してください。昼間も前照灯をつけ、反射ベストや三角表示板などの義務装備と、11月1日から4月1日までの冬用タイヤかタイヤチェーンが車にそろっているか確認しましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ(ボスニア・ヘルツェゴビナ 安全対策基礎データ)(2025年10月)、在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館「安全の手引き」(交通事情)(2026年3月)、在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館「安全の手引き」(義務装備)(2026年3月)

北マケドニアなどのナンバーの車は国境でグリーンカードが必要

ボスニア・ヘルツェゴビナのグリーンカード事務局によると、クロアチアなどEU諸国やセルビア、モンテネグロのナンバーの車は、ナンバーが自動車保険の証明とみなされます。一方、北マケドニアやアルバニアなどのナンバーの車は、入国の際に有効なグリーンカード(国際自動車保険証)が必要で、ない場合は国境で国境保険に加入することになります。国境保険に加入できる国境検問所は一部に限られます。在セルビア日本国大使館は、セルビアの車でもボスニア・ヘルツェゴビナなどで提示を求められることがあると案内しています。

対策国外へ出る予定は予約時にレンタカー会社へ伝え、グリーンカードなど国外で利用できる保険の書類が車にあるか出発前に確認してください。

出典:ボスニア・ヘルツェゴビナ グリーンカード事務局(外国の車で入国する運転者への案内)(日付の記載なし。現行のページ)、ボスニア・ヘルツェゴビナ国境警察(グリーンカードの確認の廃止)(日付の記載なし。2020年10月19日から適用の規則)、在セルビア日本国大使館「安全の手引き(セルビア共和国)」(2025年1月)、欧州委員会 Your Europe(他のEU加盟国でのレンタカー)

国を問わず起きているトラブルは「ヨーロッパ共通のトラブル」に、被害にあった際の手順は「盗難・紛失のときの手順」にまとめています。

緊急時の連絡先

事故や故障の際の手順は「事故・故障のときの手順」をご覧ください。電話番号は公式の案内から転記していますが、変更されることがあります。出典のページでもご確認ください。

緊急通報(警察・救急・消防)
警察122、消防123、救急124ロードサービスはBIHAMKの1282
故障・パンク時の連絡先(ロードサービス)
レンタカー会社契約書などに記載された24時間対応窓口に最初に連絡します。自分でレッカー車や修理業者を手配しないでください。
BIHAMK(ボスニア・ヘルツェゴビナ自動車クラブ)1282会員、外国の自動車クラブの会員、そのほかのドライバーが対象と案内されています。会員以外の料金は記載されていません。国外からは +387 33 282 100 にかけます。
AMS RS(スルプスカ共和国自動車連盟)1285すべての道路利用者のための番号と案内されています。会員以外の料金は記載されていません。国外からは +387 51 341 285 にかけます。スルプスカ共和国の団体です。
高速道路で止まったら連邦側の高速道路では、2kmごとのSOS電話か、無料の案内電話 080 02 03 06(国外からは +387 36 512 300)で救援を求めます。
日本大使館・総領事館
在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館サラエボ+387 33 277 500閉館時の緊急電話は +387 62 990 600 です。ウェブサイト

出典:在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館(安全の手引き)、外務省 海外安全ホームページ、BIHAMK 連絡先、BIHAMK ASISTENCIJA、AMS RS 連絡先、AMS RS トップページ、AMS RS 2023年の活動報告、JP Autoceste FBiH(連邦高速道路公社)、在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館、外務省 在外公館リスト

ほかの国・地域の番号、外務省の窓口、たびレジの案内は「国ごとの緊急連絡先」にまとめています。

出典・参考資料

  1. 外務省 海外安全ホームページ anzen.mofa.go.jp
  2. ボスニア・ヘルツェゴビナ議会(道路交通安全基本法の本文) parlament.ba
  3. サラエボ県内務省 mup.ks.gov.ba
  4. BIHAMK(自動車クラブ) bihamk.ba
  5. ボスニア・ヘルツェゴビナ議会(各国法の比較資料) parlament.ba
  6. ボスニア連邦高速道路公社 jpautoceste.ba
  7. ボスニア連邦政府(料金の政令) fbihvlada.gov.ba
  8. 在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館(安全の手引き) bosnia.emb-japan.go.jp
  9. BIHAMK(自動車クラブ) bihamk.ba
  10. サラエボ県交通省 ms.ks.gov.ba
  11. ラジオ・サラエボ(2016年のニュース) radiosarajevo.ba
  12. BiH身分証・データ交換庁(道路交通安全基本法の本文) iddeea.gov.ba
  13. ボスニア・ヘルツェゴビナ官報(2026年第35号) sluzbenilist.ba
  14. ブルチコ行政区警察 policijabdbih.gov.ba
  15. ボスニア・ヘルツェゴビナ議会(交通安全基本法 第188条) parlament.ba
  16. 外務省(運転免許) mofa.go.jp
  17. 警視庁(ジュネーブ条約締約国等) keishicho.metro.tokyo.lg.jp
  18. ボスニア・ヘルツェゴビナ道路交通安全基本法 第90条 bihamk.ba
  19. Wikipedia: Road signs in Bosnia and Herzegovina en.wikipedia.org
  20. 自動車教習サイト autotestovi.ba(標識規則の標識一覧の転載) autotestovi.ba
  21. 自動車クラブ AMK Maksimir(クロアチア):各国の冬用装備(ボスニア・ヘルツェゴビナの罰金) amk-maksimir.hr
  22. ボスニア連邦高速道路公社 JP Autoceste FBiH(料金) jpautoceste.ba
  23. ボスニア連邦高速道路公社 JP Autoceste FBiH(ACC の使い方) jpautoceste.ba
  24. ボスニア連邦高速道路公社 JP Autoceste FBiH(ACC 電子料金収受) jpautoceste.ba
  25. ボスニア・ヘルツェゴビナ道路標識規則(Sl. glasnik BiH 16/07) jpcfbih.ba
  26. Euronews.ba(スルプスカ共和国高速道路公社の電子料金収受の案内、2026年6月) euronews.ba