1黄色い町名の標識から先は50km/h
町の入口に立つ黄色い標識(地名の標識)が、そのまま「ここから50km/h」の合図になります。速度制限の標識がなくても、市街地は50km/h、市街地外の一般道は100km/hです。緑の地名の標識(町ではない場所の案内)には、この意味はありません。
罰金の例市街地で21〜25km/h超過は115ユーロと1点
アウトバーンには標識がなければ速度の上限がない区間もありますが、推奨速度は130km/hで、左の車線は追い越しの際だけ使用します。標識のない交差点は右から来る車が優先で、雪や凍結の路面ではアルペンマークの冬タイヤが必要です。
一般的な乗用車を、運転経験のある成人が運転する場合の規定です。上付きの数字は「出典・参考資料」の番号を示します。
各国の数値を並べて比較するには交通ルール比較表をご覧ください。マイナ免許証のみでは、海外で運転免許証として認められないおそれがあります(詳細)。
ドイツの標識はウィーン条約型で、日本の標識と形の考え方が近いため読み取りやすい国です。高速道路(アウトバーン)の案内は青、連邦道路など一般道の案内は黄色で、町の入口に立つ黄色い地名の標識が「ここから50km/h」の合図になります。環境ゾーン(Umweltzone)と渋滞時の緊急車両の通り道(Rettungsgasse)は、知らないと罰金につながる代表的な規則です。
ウィーン条約型です。警告は赤縁の白い三角、禁止は赤縁の白い丸、指示は青い丸、案内は四角で、ドイツは1968年にウィーン条約に署名しています。標識の種類は道路交通規則(StVO)の付表1〜4に番号付きで定められており、本文では付表の番号(Zeichen 274 など)で引用します。補助標識(Zusatzzeichen)は白い長方形に黒字で、本体の標識の下に付いて適用の範囲や例外を示します。24332303435
図は当サイトが形と色を再現したものです。実際の標識とは細部が異なります。
| 高速道路の呼び方 | Autobahn |
|---|---|
| 案内標識の色 | 青 |
| 始まりの標識 | 高速道路の始まり(Zeichen 330.1)は、青い四角に白で、上下2本の車道を陸橋が横切る絵柄です。この標識から先は高速道路の規則が適用され、歩行者や低速の車は入れません。終わり(Zeichen 330.2)は同じ絵柄に赤い斜線が1本入ります。自動車専用道路(Kraftfahrstraße、Zeichen 331.1)は、青い四角に白い乗用車を正面から見た絵柄で、高速道路に準じた規則になります。 |
| 番号の付け方 | アウトバーンは「A」と数字で、案内標識の上では青地に白の数字が六角形の枠に入ります(A8、A9 など)。連邦道路(Bundesstraße)は「B」と数字で、黄色の四角に黒の数字です。欧州路線のE番号は緑の四角に白の文字で、アウトバーンの番号と並んで表示されます。 |
| 出口の表示 | Ausfahrt 出口の手前には、青地に白字で出口の名前と番号、出口の絵柄を示す予告標識(Zeichen 448)と、行き先を並べた予告標識(Zeichen 449)が立ちます。出口の番号は、青い四角の中に白い丸い枠を描き、その中に白い数字を入れた標識(Zeichen 406)で示されます。出口車線の始まりには行き先を書いた青い標識(Zeichen 332)、分岐点には青地に白で「Ausfahrt」と斜め上向きの矢印を描いた標識(Zeichen 333)が立ちます。アウトバーン以外の自動車専用道路などで同じ役目の標識は、黄色地または白地に黒字です。 |
| 高速道路以外の案内標識 | 連邦道路(Bundesstraße)や州道など、アウトバーン以外の道路の案内標識は黄色地に黒字です。市街地の中の行き先を示す案内は白地に黒字で、観光地への案内は茶色地に白字になります。アウトバーンへの誘導は、一般道の黄色い標識の中でも青い枠にアウトバーンの絵柄と番号を入れて示されます。 |
| 料金の表示 | 乗用車はアウトバーンも一般道も原則として無料で、ビニエット(通行券)はありません。例外はリューベックのヘレントンネル(Herrentunnel、B75、乗用車2.30ユーロ)とロストックのヴァルノウトンネル(Warnowtunnel、乗用車は11〜4月4.40ユーロ、5〜10月5.40ユーロ)の2本の有料トンネルで、料金所で支払います。3.5tを超えるトラック向けの通行料(Lkw-Maut)は料金所を置かずに自動で徴収され、乗用車には関係ありません。 |
| 補足 | アウトバーンの推奨速度130km/hを示す専用の標識はなく、国境の入口に立つ案内板(Zeichen 393)で、市街地50km/h、市街地外100km/h、アウトバーンの推奨130km/hがまとめて示されます。推奨速度を超えても違反ではありませんが、事故の際に最低20%の過失を負うことがあります。 |
| 見た目 | 市街地の入口(Ortstafel、Zeichen 310)は、黄色の長方形に黒い縁取りで、黒字で町名が大きく書かれ、その下に郡(Landkreis)などの所属が小さく入ります。出口(Zeichen 311)は裏面で、同じ黄色の板に赤い斜線が1本引かれた町名と、その上に次の町の名前と距離が入ります。 |
|---|---|
| 入ると | 50km/h |
| 補足 | 黄色い地名の標識から先は、速度の標識がなくても市街地の規則になり、すべての車が50km/hです。裏面の赤い斜線を過ぎると市街地外の規則に戻り、乗用車は100km/hになります(中央分離帯のある道や片側2車線以上の道は上限なし、推奨130km/h)。緑や白の小さな地名板は地区や集落の名前を示すだけで、50km/hの合図ではありません。 |
| 形と単位 | 赤い縁の丸、km/h。制限速度(Zeichen 274)は、白い丸に赤い縁取りで、黒い数字だけが入ります。単位はkm/hで、標識に単位は書かれません。30km/h区域の始まり(Zeichen 274.1)は、白い長方形の中に「30」の赤縁の丸と「ZONE」の文字が入り、区域全体に30km/hが適用されます。 |
|---|---|
| 終わりの標識 | 制限の終わり(Zeichen 278)は、白い丸に細い黒い縁取りで、終わる速度の数字が灰色で書かれ、右上から左下へ5本の細い黒い平行線が斜めに重なった標識です。30km/h区域の終わり(Zeichen 274.2)は、同じ長方形の標識全体が灰色になり、斜線が入ります。 |
| すべての規制の終わり | 全規制の終わり(Zeichen 282)は、白い丸に細い黒い縁取りで、数字も絵柄もなく、右上から左下へ細い黒い平行線が斜めに引かれた標識です。区間に限った速度制限と追い越し禁止がここですべて終わります。 |
| 補足 | 標識がなければ、市街地は50km/h、市街地外の一般道は乗用車で100km/h(中央分離帯のある道や片側2車線以上の道は上限なし、推奨130km/h)、アウトバーンは上限なし(推奨130km/h)です。アウトバーンでは電光式の可変標識で制限が切り替わる区間が多く、表示が消えていれば制限はありません。 |
| 標識のない交差点 | 標識がなければ右から来る車が優先 |
|---|---|
| 優先道路の標識 | 黄色のひし形 |
| 見た目 | 優先道路(Vorfahrtstraße、Zeichen 306)は、白い縁取りの黄色いひし形で、終わり(Zeichen 307)は同じひし形に黒い斜線が入ります。次の交差点だけ優先であることを示す標識(Zeichen 301)は、赤縁の白い三角に、黒い太い縦向きの矢印とそれを横切る細い横線を描いた絵柄です。譲れ(Vorfahrt gewähren、Zeichen 205)は赤縁の白い逆三角形で文字はなく、止まれ(Zeichen 206)は赤い八角形に白で「STOP」と書かれ、必ず停止してから進みます。 |
| ラウンドアバウト | ラウンドアバウト(Kreisverkehr、Zeichen 215)は、青い丸に白い3本の矢印が円を描く絵柄で、入口では逆三角形の「譲れ」の下に付けて立てられます。この組み合わせがある場合、環状の車道を走る車が優先です。入るときに方向指示器は出さず、出るときに右の方向指示器を出します。 |
| 補足 | 標識も信号もない交差点では、右から来る車が優先です(rechts vor links)。住宅地の小さな交差点で多く、左から来る車に優先があると思い込まないでください。このような交差点の手前には、赤縁の白い三角に黒い「×」(2本の太い斜めの線の交差)を描いた警告標識(Zeichen 102)が立つことがあります。 |
見た目 白い正方形の板の上部に黒字で「Umwelt」、中央に赤い輪の丸(中は白で、車などの絵柄はありません)、下部に黒字で「ZONE」と書かれた標識(Zeichen 270.1)です。その下の白い補助標識に、通行できる環境ステッカーの色(緑など)の絵と「frei」の文字が描かれます。終わり(Zeichen 270.2)は同じ標識全体が灰色になり、斜線が入ります。
意味 大気汚染を減らすための通行禁止区域で、フロントガラスに環境ステッカー(Umweltplakette)を貼った車だけが入れます。2012年以降、既存の環境ゾーンはすべて緑のステッカーの車だけが通行できます。外国で登録された車にも適用されます。
対応 ドイツで借りる車には通常、緑のステッカーが貼られています。受け取りの際にフロントガラスの内側にステッカーがあるかを確認し、ない場合は環境ゾーンに入らないでください。ベルリン、ミュンヘン、シュトゥットガルトなど多くの大都市の中心部が対象です。
罰金の例 ステッカーなしで環境ゾーンを走行すると100ユーロの罰金です。
見た目 信号機の赤のランプの右横に付く、黒い四角の板に緑の右向き矢印を描いた標識(Zeichen 720)です。点灯せず、板に描かれた矢印です。
意味 赤信号でも、停止線でいったん完全に停止したあと、横断する歩行者や自転車、交差する道路の車を妨げないなら右折してよい、という意味です。止まらずに右折すると信号無視と同じ扱いになります。
対応 まず停止線で完全に停止し、右から来る歩行者と自転車、左から来る車を確認してから右折します。後ろの車に急かされても、停止を省略しないでください。緑の矢印が付いていない赤信号では右折できません。
罰金の例 停止せずに右折すると70ユーロと違反点数1点です(ADACの解説)。
見た目 専用の規制標識はなく、アウトバーンの電光掲示板や路肩の案内板に「Rettungsgasse bilden」(緊急車両の通り道を作れ)と文字で表示されます。一番左の車線と、その右隣の車線の間を空ける絵柄が添えられることがあります。
意味 アウトバーンと片側2車線以上の市街地外の道路で、車が徐行か停止の状態になったら、警察や救急の車が通れるように、一番左の車線とその右隣の車線の間に通り道を空ける義務です。渋滞してからではなく、流れが滞り始めた時点で作ります。
対応 一番左の車線の車はできるだけ左へ、それ以外の車線の車は右へ寄ります。路肩は故障車のために空けておきます。できた通り道を走行したり、緊急車両の後ろについて進んだりしてはいけません。
罰金の例 通り道を作らないと200ユーロと違反点数2点、1か月の運転禁止です。そのために妨害が生じると240ユーロ、危険を生じさせると280ユーロで、いずれも違反点数2点と1か月の運転禁止が付きます。通り道を無断で走行すると240ユーロ以上で、違反点数2点と1か月の運転禁止です。
見た目 青い四角に白で、乗用車を正面から見た絵柄の標識(Zeichen 331.1)です。終わりは同じ絵柄に赤い斜線が入ります。アウトバーンの標識(陸橋の絵柄)と似ていますが、絵柄が車です。
意味 自動車専用道路の始まりで、ここから先はアウトバーンに準じた規則が適用されます。構造上60km/hを超えて走れる車だけが通行でき、Uターン、後退、停車はできません。標識がなければ乗用車の上限は100km/hですが、中央分離帯などで上下線が分かれている区間や、片側2車線以上の区間には100km/hの上限がかかりません(推奨速度130km/h)。
対応 一般道のつもりで路肩に停めたり、交差点で転回したりしないでください。黄色の案内標識のまま自動車専用道路に入ることがあるため、青い車の絵柄を見たら高速道路と同じ運転に切り替えます。
見た目 青い四角に白で、家、大人と子ども、ボール、乗用車の絵柄を組み合わせた標識(Zeichen 325.1)です。終わり(Zeichen 325.2)は同じ絵柄に赤い斜線が入ります。俗に「Spielstraße」と呼ばれます。
意味 歩行者が道路の全幅を使ってよい区域で、車は歩く速さ(Schrittgeschwindigkeit、おおむね4〜7km/h)で走り、歩行者を妨げてはいけません。駐車は表示された場所以外では禁止です。
対応 徐行よりさらに遅い、人が歩く速さまで落として走ります。子どもが道路で遊んでいることがあるため、いつでも止まれる速度で進んでください。
見た目 国境を越えてドイツに入った直後に立つ大きな案内板(Zeichen 393)です。上から、市街地の絵柄と「50」、一般道の絵柄と「100」、アウトバーンの絵柄と「130」(推奨速度)の3段で、ドイツの一般制限速度をまとめて示します。
意味 オーストリア、チェコ、ポーランド、オランダなどから陸路で入国した運転者に、ドイツの標準の制限速度を知らせる案内です。アウトバーンの130km/hは推奨速度で、上限ではありません。
対応 隣国から入る際にこの板を見たら、市街地50km/h、市街地外100km/h、アウトバーンは推奨130km/hに頭を切り替えます。推奨速度を大きく超えて事故を起こすと、過失割合で不利になります。
| 標識の表記 | 意味 | 主な場所 |
|---|---|---|
| Ausfahrt | 出口 | 高速道路・駐車場 |
| Einfahrt | 入口 | 高速道路・駐車場 |
| Umleitung | 迂回路 | 一般道・工事 |
| Baustelle | 工事現場 | 高速道路・一般道 |
| Gesperrt | 通行止め | 一般道・工事 |
| Einbahnstraße | 一方通行 | 市街地 |
| Anlieger frei | 沿道の関係者のみ通行可 | 補助標識 |
| Halteverbot | 停車禁止 | 市街地 |
| Stadtmitte / Zentrum | 市街地中心部 | 案内標識 |
| Flughafen | 空港 | 案内標識 |
| Tankstelle | ガソリンスタンド | 高速道路・案内標識 |
| Raststätte | サービスエリア | 高速道路 |
| Stau | 渋滞 | 高速道路の電光掲示 |
| Rettungsgasse bilden | 緊急車両の通り道を作れ | 高速道路の電光掲示 |
| Polizei | 警察 | 案内標識 |
車で直接行き来できる隣国に入ると変わる点です。国境を越える予定がある場合は、隣国のページの「道路標識」の章も併せてご覧ください。
ドイツのアウトバーンは乗用車なら無料ですが、オーストリア、スイス、チェコに入ると高速道路にビニエット(通行券)が必要になります。オーストリアの高速道路の案内は同じ青ですが、スイスとチェコでは緑に変わります。
| 国 | 高速道路の案内標識 | 市街地の入口 | 速度の単位 | 標識のない交差点 | 高速道路の料金 | ページ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 青 | 黄色地に町名 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | 無料(アウトバーンも一般道も) | — | |
| 青 | 青地に町名 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | 高速道路は無料。有料はA24(後払い)とKiltunnelなど | 標識の章 | |
| 青 | 白地に町名 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | 高速道路は無料。アントワープのLiefkenshoekトンネルは有料 | 標識の章 | |
| 青 | 黄色地に町名 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | 無料(ビニエットも不要) | 標識の章 | |
| 青 | 赤い縁の白地に町名 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | 多くの高速道路が有料。料金所でカードまたは現金 | 標識の章 | |
| 緑 | 青地に町名 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | ビニエット(1年用40スイスフラン)が必要 | 標識の章 | |
| 青 | 白地に町名 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | ビニエット(通行券)が必要。6区間は別に区間料金 | 標識の章 | |
| 緑 | 白地に町名 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | 電子ビニエットが必要(10日券300チェコ・コルナ) | 標識の章 | |
| 青 | 白地に町並みの絵柄 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | ほとんど無料。民間の3区間のみ料金所で支払い | 標識の章 | |
| 緑 | 白地に町並みの絵柄 | km/h | 標識がなければ右から来る車が優先 | 高速道路は無料。大ベルト橋とエーレスンド橋は料金所で支払い | 標識の章 |
標識の形と色の基本、国ごとの違いの一覧は「国ごとの道路標識の違い」にまとめています。
速度と追い越し
町の入口に立つ黄色い標識(地名の標識)が、そのまま「ここから50km/h」の合図になります。速度制限の標識がなくても、市街地は50km/h、市街地外の一般道は100km/hです。緑の地名の標識(町ではない場所の案内)には、この意味はありません。
罰金の例市街地で21〜25km/h超過は115ユーロと1点
変更されやすい項目です(時々大きく変わる)
速度の上限がない区間でも、推奨速度は130km/hです。超えても違反にはなりませんが、事故に巻き込まれると「130km/hなら避けられた」として、相手に非があっても少なくとも2割の責任を負うことがあります。速度制限の導入については、現在も議論が続いています。
右側通行のため追い越しは左側から行い、追い越した後は右の車線へ戻ります。日本の追い越し車線とは左右が逆です。右からの追い越しは、左の列がゆっくり流れている場合などを除いて禁止されています。
罰金の例アウトバーンで右から追い越すと100ユーロと1点。右側を走らずに他の車を妨げると80ユーロと1点
交差点
優先を決める標識や信号がない交差点では、右から来る車が優先です。住宅街や市街地に多く、こちらの道が広く見えても同じ規則が適用されます。黄色いひし形など、優先を示す標識がなければ右が優先と考えてください。
罰金の例優先を守らず相手を危険にさらすと100ユーロと1点
回る向きは日本と逆の反時計回りです。入口に円形の標識と「譲れ」の標識があれば、中を回っている車が優先で、入る際のウインカーは禁止されています。出る際は右のウインカーを出してください。
罰金の例入る際にウインカーを出す、または出る際に出さないと、それぞれ10ユーロ
赤信号の右横に、黒地に緑の矢印の板があれば、いったん停止してから右折できます。日本の「左折可」に似ていますが、必ず一度停止する点が異なります。曲がる際は、歩行者や青信号側の車を妨げてはいけません。
罰金の例停止せずに曲がると70ユーロと1点
曲がる際は、同じ方向にまっすぐ進む自転車を先に通します。車道の横の自転車レーンや自転車道を走る自転車も対象に含まれます。日本の左折時の巻き込みと同じことが、ドイツでは右折で起きます。自転車の多い町では、右後方を必ず確認してください。
罰金の例自転車などを通さずに曲がると40ユーロ、危険にさらすと140ユーロと1点
合図とマナー
アウトバーンや片側2車線以上の郊外の道で、車が歩くような速さになるか停止した場合は、救急車や警察の通り道を空けます。いちばん左の車線の車は左へ、ほかの車線の車は右へ寄ってください。サイレンが聞こえる前に作っておく必要があります。
罰金の例通り道を作らないと200ユーロと2点、1か月の運転禁止
ハザードは、渋滞の最後尾に近づいた際など、後方に危険を知らせるために使います。日本の「サンキューハザード」の意味はありません。パッシングも、市街地外での追い越しの合図か、危険を知らせる場合に限られます。「お先にどうぞ」の意味で使うことは認められていません。相手に光らされても、道を譲られたと思い込まないようにしてください。
罰金の例ハザードやパッシングの使い方を誤ると5ユーロ。ハザードを出して停留所に近づくバスを追い越すと60ユーロと1点
工事などで車線がなくなる場合は、早めに隣へ移らず、なくなる車線の端まで進んでから、1台ずつ交互に合流します(ファスナー合流)。交通規則で定められた方法で、まっすぐ進む車線の車は1台ずつ入れます。
出典:ファスナー合流
装備と区域
変更されやすい項目です(時々大きく変わる)
凍結や雪の路面では、冬用タイヤでないと走行できません。期間は決まっておらず、天候で決まります。2024年10月からは、M+Sの表示だけのタイヤでは足りず、山と雪の結晶のマーク(アルペンマーク)が必要です。違反すると運転した人に罰金と違反点数が科されるため(車の持ち主も別に罰金の対象になります)、冬に借りる際は冬タイヤ付きかを確認してください。
罰金の例雪や凍結の路面を冬タイヤなしで走行すると60ユーロと1点、事故になると120ユーロと1点
変更されやすい項目です(時々大きく変わる)
町の中心部には、排ガスの基準を満たす車だけが入れる環境ゾーンがあり、フロントガラスに緑のステッカーが必要です。ゾーンは35か所まで減り、廃止する町が増えています。2026年10月からは、Eナンバーの電気自動車であればステッカーなしで入れます。借りた車に貼ってあるかを、受け取りの際に確認してください。
罰金の例ステッカーなしで入ると100ユーロ(点はなし)
変更されやすい項目です(時々大きく変わる)
運転中にスマートフォンを手に取ることは禁止されており、ナビに使う場合はホルダーに取り付けます。速度取締りの場所を知らせる機器やアプリの機能も、運転中は使用できません。同乗者が使って運転者に知らせることも違反とした判決があります。
罰金の例携帯電話を手に持って使用すると100ユーロと1点。取締りを知らせる機能を使うと75ユーロと1点
駐車と国境
駐車ディスクの絵がついた標識の場所は、無料でも時間の制限があります。青い駐車ディスクを、着いた時刻の次の30分(12時3分に着いたら12時30分)に合わせて、外から読めるように置いてください。受け取りの際に、車に駐車ディスクがあるかを確認しましょう。
罰金の例ディスクを置かずに駐車すると、30分までは20ユーロ、3時間を超えると40ユーロ
出典:駐車ディスク
変更されやすい項目です(毎年変わる)
ドイツの高速道路は、乗用車であれば通行料がかかりません。導入の計画は、2019年にEU司法裁判所が違法と判断したことで止まりました。隣のオーストリアとスイスでは、高速道路に乗るのに通行券(ビニエット)が必要です。
法律ではない習慣
法令ではなく、現地の慣習です。変更されやすい項目です(時々大きく変わる)
アウトバーン沿いの給油所は、近くの一般道の給油所より1リットルあたり平均33セント高く、50リットルで約16.50ユーロの差になります(2026年7月のADACの調査)。急がない場合は、出口を降りてすぐの給油所で給油しましょう。返却前に給油する時間は、「返却時刻の逆算」のページで計算できます。
法令ではなく、現地の慣習です。変更されやすい項目です(毎年変わる)
店のあるサービスエリアのトイレは、入口のゲートで利用料を支払います。2022年からは1ユーロで、支払った額と同じ額の券が出て、サービスエリアの店で利用できます(1品につき1枚)。
駐車した車の中の貴重品を盗む車上狙いや、赤信号などで停止している間にドアや窓を開けられ、車内の貴重品を奪われる窃盗が起きています。人通りの少ない路上の駐車スペースや、警備員のいない駐車場が狙われやすくなっています。スマートキーの電波を妨害して施錠させない犯人もいると、大使館は注意を呼びかけています。
対策走行中もドアをロックし、バッグなどを座席など外から見える場所に置かないようにしてください。駐車する際は短時間でも窓を閉めて施錠し、ドアを引いて鍵がかかったか確認しましょう。係員や警備員のいる明るい駐車場を選ぶと安心です。
出典:在ドイツ日本国大使館・各総領事館「安全の手引き」(令和8年1月)(2026年1月)
ブランデンブルク州のアウトバーン(A2、A10、A13)の休憩所で、口実をつけて運転者を車から離し、その間に仲間が車内の財布などを盗む被害が2026年1月にも報告されました。州警察は、車のナンバープレートを引きはがして運転者に見せ、車から降りさせる新しい手口にも注意を呼びかけています。
対策休憩で車を離れる際は短時間でも施錠し、現金や貴重品を車内に見える状態で置かないでください。犯人は暴力をふるうこともあるため自分で立ち向かわず、110番で警察を呼びましょう。
出典:ブランデンブルク州警察 プレスリリース「Trickdiebstahl auf dem Rastplatz」(2026年1月)、rbb24(ベルリン・ブランデンブルク放送)報道(2026年1月)
ドイツでは、軽い交通違反にも反則金が科されます。反則金はその場で警察官に支払う場合と、後日振込用紙が送られてきて指定口座に振り込む場合があります。障害者用車両などの専用駐車スペースへの駐車は、厳しく取り締まられています。
対策制限速度や駐車の規則を守り、専用駐車スペースには止めないでください。後日請求書が届いたら、内容と支払期限を確認して対応しましょう。
出典:外務省 海外安全ホームページ(ドイツ 安全対策基礎データ)(2026年2月)
国を問わず起きているトラブルは「ヨーロッパ共通のトラブル」に、被害にあった際の手順は「盗難・紛失のときの手順」にまとめています。
旅行者の体験談に見られるトラブル(未確認情報、2件)は「旅行者の体験談」のページに掲載しています。
海外ドライブ迷わないメモ|電話番号の確認日 2026年10月21日
事故や故障の際の手順は「事故・故障のときの手順」をご覧ください。電話番号は公式の案内から転記していますが、変更されることがあります。出典のページでもご確認ください。
出典:在ドイツ日本国大使館(緊急連絡先一覧)、ADAC「Pannenhilfe」(連絡先欄)、ADAC「Pannenhilfe Online」、ADAC「Sie fragen, der Club antwortet」(2025年12月3日)、ADAC「Mitglied werden」、Die Autobahn GmbH des Bundes(連邦アウトバーン会社)2026年3月11日、外務省(在外公館リスト)、在ドイツ日本国大使館、外務省 海外安全ホームページ、在デュッセルドルフ日本国総領事館、在ハンブルク日本国総領事館、在フランクフルト日本国総領事館、在ミュンヘン日本国総領事館
ほかの国・地域の番号、外務省の窓口、たびレジの案内は「国ごとの緊急連絡先」にまとめています。