トップ › 国・地域から探す › 西欧 › オランダ

オランダでレンタカーを運転するときの交通ルールと注意点

更新日 2026年11月1日

オランダ

右左折の際に先に通す自転車、路面の白い三角(譲れ)、昼間は100km/hに下がる高速道路、ナンバーを入力して支払う駐車に戸惑いやすい国です。

基本情報(早見表)

一般的な乗用車を、運転経験のある成人が運転する場合の規定です。上付きの数字は「出典・参考資料」の番号を示します。

通行方向
右側通行1
市街地
50km/h(アムステルダムは多くの道が30km/h)23町の名前の標識に30の標識が付いている町もあります
市街地外の一般道
80km/h12自動車専用道路(青地に白い車の標識)は100km/hです。60km/hの道も多くあります
高速道路
6時〜19時は多くが100km/h。夜は区間により100〜130km/h45詳しく昼も130km/hの区間が一部あります。標識と電光掲示に従ってください
飲酒運転
血中0.05%まで67免許を取って5年以内は0.02%まで
高速料金
高速道路は無料。有料はA24(後払い)とKiltunnelなど89詳しくA24は料金所がなく、走行した3日後までにネットで支払います
昼間のライト
義務ではない10
必携の装備
義務の装備はない11停止した車が危険な場合は、ハザードか三角表示板で後続車に知らせます
冬季の装備
冬タイヤの義務なし1213チェーンは原則として使用できません。スパイクタイヤも禁止です
進入規制区域
4都市に古いディーゼル車の低排出ゾーン14詳しくガソリン車と電気自動車は入れます。バンには別のゾーンがあります
携帯電話
走行中に手に持つことは禁止15詳しく停止している間は持つことができます。ホルダーに固定すれば操作もできます
緊急通報
11216連絡先急がない警察への連絡は0900-8844
日本の免許証
国外運転免許証と日本の免許証171890日以内の短期滞在の場合。住む場合は住民登録から185日まで

各国の数値を並べて比較するには交通ルール比較表をご覧ください。マイナ免許証のみでは、海外で運転免許証として認められないおそれがあります(詳細)。

オランダの道路標識

オランダの案内標識は道路の格に関係なくすべて青地に白字で、市街地の入口を示す町名の標識も青色です。高速道路は昼間(6時〜19時)が100km/h、夜間は区間により100〜130km/hという時間帯で変わる制限速度、車線の上の赤い×印、自転車を含む右方優先、サメの歯の路面標示など、オランダ独特の読み方を覚えておく必要があります。

ウィーン条約型です。警告は赤縁の白い三角、禁止は赤縁の白い丸、指示(義務)は青い丸、案内は青い長方形で統一されています。標識の文字はオランダ語で、フリースラント州では町名がオランダ語とフリジア語の2段で書かれます。工事中の一時的な標識は黄色地です。1222028

高速道路の案内標識
高速道路(青)
一般道の案内標識Town
一般道の案内(青)
市街地の入口Town
市街地の入口
制限速度50
制限速度(km/h)
優先道路
優先道路
譲れ
譲れ

図は当サイトが形と色を再現したものです。実際の標識とは細部が異なります。

高速道路の案内標識1529209308313233

高速道路の呼び方Autosnelweg
案内標識の色青
始まりの標識青い長方形に白で、2本の車道が地平線へ向かい、その上を高架橋が横切る絵柄の標識(G1)が高速道路の始まりです。終わり(G2)は同じ絵柄に赤い斜線が入ります。青い四角に白い車の絵柄(G3)は自動車専用道路(autoweg)で、最高100km/hです。
番号の付け方高速道路は「A」と数字(例:A2、A4)で、赤地に白字の帯で示されます。自動車専用道路や国道・州道は「N」と数字で、黄色地に黒字です。同じ道が高速道路から一般道に変わると、番号はそのままで文字と色だけがAの赤からNの黄色に変わります。欧州路線のE番号は緑地に白字です。
出口の表示Afrit 出口は「Afrit」(アフリット)と呼ばれ、番号が付いています。出口の予告標識(K2)は青地に白字で、出口までの距離、出口番号、出口の名前(最上段の行き先)、その先の行き先が書かれ、出口の手前で複数回立ちます。出口番号はカーナビの案内にも使われます。
高速道路以外の案内標識一般道の案内標識も高速道路と同じ青地に白字で、道路の格による色の違いがありません。工業団地や施設などの案内は青地に白い枠の中に黒字で書かれ、観光地の案内は茶色地に白字です。工事や事故のときの迂回路(U-route、「U」と数字)は黄色地に黒字の標識で示されます。
料金の表示オランダの高速道路は原則として無料です。例外はロッテルダム西側のA24(Blankenburgverbinding、ブランケンブルフ連絡道路)で、料金所のない電子課金(e-TOL)です。カメラがナンバーを読み取り、通過後3日以内に公式サイト(e-tol.nl)で自分で支払うか、事前に自動支払いに登録します。乗用車は1回1.57ユーロ(2026年)で、外国ナンバーも対象です。ドルトレヒト近くのKiltunnel(キルトンネル)は料金所で現金かカードで支払います。ゼーラント州のWesterscheldetunnel(西スヘルデトンネル)は高さ3m未満の車は無料になっています。
補足高速道路の法定最高速度は130km/hですが、ほとんどの区間で6時〜19時は100km/hに制限されています。2025年に一部の区間で昼間も130km/hに戻されました。

市街地の入口・出口20122

市街地の入口Town
入口
市街地の出口Town
出口
見た目青い長方形に白い文字で町名が書かれた標識(H1)が市街地の入口です。町名の下に小さく自治体名が添えられることがあります。出口(H2)は同じ青い標識の町名に赤い斜線が引かれます。ドイツの黄色やフランスの赤縁の白とは違い、オランダの町名の標識は青色です。
入ると50km/h
補足この標識から先は、速度制限の標識がなくても50km/hです。アムステルダムをはじめ多くの市では市街地の大半を「30」の標識で30km/hにしているため、標識に従ってください。出口の標識の先は、標識がなければ80km/hです。

制限速度の標識20525343335

制限速度50
制限速度
制限速度の終わり50
制限速度の終わり
すべての規制の終わり
すべての規制の終わり
形と単位赤い縁の丸、km/h。白地に太い赤い縁取りの丸に、黒い数字で制限速度が書かれています(A1)。単位はkm/hです。高速道路では「100」の標識の下に「6-19h」の板が付き、6時から19時までが100km/h、それ以外の時間はその道路の標識どおり(通常120か130km/h)という意味になります。車線の上の黒い電光掲示板(matrixbord、A3)に出る数字も制限速度で、道路脇の標識より低い場合はそちらが優先です。
終わりの標識白い丸に灰色の数字と黒い3本の斜線が引かれた標識(A2)が制限速度の終わりです。その先は、その場所の一般の制限速度(市街地50km/h、市街地外80km/h)に戻ります。
すべての規制の終わりすべての規制の終わり(F8)は、白い丸に黒い平行な斜線だけが入った標識(数字や絵柄はありません)で、それまでに標識で示された禁止がまとめて終わります。車線の上の電光掲示板には、同じ意味の表示(F9)が出ます。
補足雨天時に速度が下がる区間では「bij nat wegdek」(路面が濡れているとき)の板が付きます。トラジェクトコントロール(区間平均速度の取締り)の区間では、電光掲示板にも制限速度が表示されます。

優先関係の標識12320

優先道路
優先道路
優先道路の終わり
優先道路の終わり
譲れ
譲れ
止まれSTOP
止まれ
ラウンドアバウト
ラウンドアバウト
標識のない交差点標識がなければ右から来る車が優先
優先道路の標識黄色のひし形
見た目優先道路は、白い縁取りの中に黄色の正方形を斜めに置いたひし形の標識(B1)で示され、3本の黒い斜線が入ると優先の終わり(B2)です。赤縁の白い三角形に太い縦線と細い横線の標識(B3〜B5)は、次の交差点で自分が優先であることを示します。「譲れ」は赤い縁取りの逆三角形(B6)、「止まれ」は赤い八角形に白い「STOP」(B7)です。路面に描かれた白い三角形の列(haaientanden、サメの歯)も「譲れ」の意味で、標識がなくてもこの印がある側が道を譲ります。交差点の手前には、赤縁の白い三角に黒い大きな「×」を描いた「危険な交差点」の警告標識(J8)が立つことがあります。この標識は優先関係を示さないため、ほかの優先の標識や路面標示がなければ右方優先です。
ラウンドアバウトラウンドアバウトの手前には、赤縁の白い三角に、反時計回りに円を描く3本の黒い矢印の警告標識(J9)が立つことがあります。ラウンドアバウトは青い丸に円を描く3本の白い矢印の標識(D1)で示されます。ほとんどのラウンドアバウトは入口に「譲れ」の逆三角形とサメの歯があり、環道を回っている車が優先です。市街地のラウンドアバウトでは、環道に沿った自転車道を走る自転車にも優先権が与えられていることが多く、出るときは右の方向指示器を出し、横断する自転車を先に通してください。
補足標識も路面標示もない交差点では、右から来る車が優先です(道路交通規則第15条)。オランダではこの規則が自転車にも適用され、右から来る自転車にも道を譲らなければなりません。例外は、未舗装の道から舗装された道に出る車とトラムです。駐車場や私道、歩道が途切れずに続く「出口構造(uitritconstructie)」から道路に出るときは、交差点ではなく特別な操作とみなされ、左右どちらの車にも道を譲ります。

オランダ特有の標識・注意したい標識

車線の上の赤い×印(車線閉鎖)とラッシュアワー車線

車線の上の赤い×印(車線閉鎖)とラッシュアワー車線 Rood kruis / Spitsstrook1920

見た目 高速道路の門型の構造物に付いた黒い電光掲示板に、赤い「×」、緑の下向き矢印、白い斜め矢印、または制限速度の数字が表示されます(電光掲示で、固定の標識ではありません)。路肩を使うラッシュアワー車線(spitsstrook)は、閉じているときは赤い×が出て道路脇の回転式の板(draaibord)が灰色になり、開いているときは緑の矢印が出て、回転式の板に使える車線の数が白い矢印で示されます。

意味 赤い×の下の車線は走行禁止です。事故や故障車があるか、路肩のラッシュアワー車線が閉じています。緑の矢印はその車線を走ってよい合図で、開いたラッシュアワー車線は100km/h(一部80km/h)です。

対応 赤い×が出ている車線にいる場合は、すぐに隣の車線に移ってください。右側のラッシュアワー車線が開いているときは、できるだけ右を走る規則のため、そちらを走ります。故障のときは次の出口か非常停車帯(vluchthaven)まで進んでください。

環境ゾーン(ディーゼル車の進入制限)ZONEDiesel

環境ゾーン(ディーゼル車の進入制限) Milieuzone / Zero-emissiezone (C22e)211420

見た目 白い長方形に黒い縁取りで、上に「ZONE」の文字、その下に赤縁の白い丸の中に排気ガスを出す黒い車の絵柄が描かれた標識(C22e)です。2026年1月からこの新しい標識に統一され、下の板に「Diesel」の文字と対象の車種、入れない排ガス区分(emissieklasse)の数字が書かれています。

意味 アムステルダム、ユトレヒト、デン・ハーグ、アーネムの4都市の中心部(2027年1月からアイントホーフェンも追加)で、古いディーゼル乗用車(区分4未満または5未満)が入れない区域です。ガソリン車、電気自動車、ハイブリッド車はすべての環境ゾーンに入れます。ゼロエミッションゾーンは配送用バンとトラックが対象で、乗用車には関係ありません。

対応 借りた車がディーゼルの場合は、下の板に書かれた区分と車の排ガス区分を確認してください。2015年以降のディーゼル車(Euro 6、区分6)はすべてのゾーンに入れます。取り締まりはカメラで行われ、外国ナンバーにも適用されます。

住宅地区域(歩く速さ、15km/h)

住宅地区域(歩く速さ、15km/h) Erf / Woonerf (G5)222023

見た目 青い長方形に白で、家、車、ボールで遊ぶ子ども、歩く大人の絵柄が描かれた標識(G5)です。出口(G6)は同じ絵柄に赤い斜線が入ります。

意味 歩行者が車道全体を使ってよい区域で、車は歩く速さ(stapvoets、15km/h)でしか走れません。駐車は「P」の印がある場所に限られます。

対応 遊んでいる子どもがいる前提で、徐行して通過してください。区域の中の交差点では通常の右方優先が適用されます。区域の出口が歩道を横切る出口構造(uitritconstructie)になっている場合は、道路上のすべての車に道を譲ってください。

サメの歯(路面の譲れの標示)

サメの歯(路面の譲れの標示) Haaientanden2322

見た目 交差点やラウンドアバウトの入口の路面に、白い三角形が横一列に並んで描かれています。三角形の先が自分の方を向いているときは、自分が譲る側です。標識の「譲れ」(B6)と組み合わせられることが多いですが、路面標示だけの場合もあります。

意味 横切る道路を走る車に道を譲らなければならない場所です。標識がなくても、この標示だけで「譲れ」の効力があります。自転車道を横切る場所にも描かれ、その場合は自転車に道を譲ります。

対応 三角形の列の手前で速度を落とし、左右と自転車道を確認してから進んでください。止まる必要はありませんが、相手を妨げてはいけません。自分の側に標示がなく、相手の側にあれば自分が優先です。

自転車街路(車は「客」として通行)

自転車街路(車は「客」として通行) Fietsstraat – auto te gast (L51)2024

見た目 青い長方形に白い縁取りで、大きな白い自転車の絵柄とその後ろに赤い車の絵柄が描かれた標識(L51)です。標識そのものには文字がなく、路面は赤い舗装になっていることが多い通りです。

意味 自転車のために造られた通りで、車も通れますが自転車が主役です。制限速度は通常30km/hで、車は自転車の速度に合わせて走る必要があります。

対応 前を走る自転車を無理に追い越さず、自転車の速度に合わせて走ってください。市街地の中心部や郊外の自転車路線に多く、カーナビの近道がこの通りのことがあります。

高速道路の昼間100km/h(時間帯付きの制限速度)1006-19h

高速道路の昼間100km/h(時間帯付きの制限速度) 100 km/h 6-19h525

見た目 赤縁の白い丸に黒い「100」の制限速度の標識の下に、白い板で「6-19h」と書かれています。両方の時間帯の速度を並べた「100 6-19h/120 19-6h」のような板もあります。夜間に130km/hの区間では130の標識は出ず、100の標識に時間帯の板が付くだけです。

意味 6時から19時までは100km/h、それ以外の時間はその道路の標準の制限速度(130km/h、または板に書かれた120km/h)です。時間帯の板がない「100」は終日100km/hです。

対応 昼間に高速道路を走る場合は、ほぼ全線で100km/hと考えてください。時間帯の板の有無と数字を確認し、電光掲示板に低い数字が出ていればそちらに従います。区間平均速度の取締りが多く、超過はレンタカー会社経由で後日請求されます。

区間平均速度の取締り Trajectcontrole26527

見た目 区間の始まりに「Trajectcontrole」と書かれた案内板(mottobord)が立ち、道路をまたぐ門型の構造物にカメラが付いています(門型の装置やカメラは標識ではありません)。区間の中では電光掲示板にも制限速度(多くは80か100)が表示されます。

意味 2地点の間の平均速度を測る取締りで、24時間作動しています。高速道路のほか、N道路(州道)にも設置されています。

対応 区間の途中で減速しても平均速度で判定されるため、区間の始まりから終わりまで制限速度を守ってください。違反の通知は車の登録者(レンタカー会社)に届き、後日請求されます。

標識に出る現地語

標識の表記意味主な場所
Afrit出口(高速道路)高速道路
Uitrit出口(駐車場・敷地)駐車場・住宅地
Omleiding迂回路一般道・工事(黄色の標識)
Werk in uitvoering工事中一般道・高速道路
Weg afgesloten / Doorgaand verkeer gestremd通行止め/通り抜け不可一般道
Eenrichtingsverkeer一方通行市街地
Uitgezonderd〜を除く(例:Uitgezonderd fietsers=自転車を除く)規制標識の下の板
Ga terug引き返せ(逆走の警告)進入禁止の標識(C2)の下の板(高速道路の出口など)
Spitsstrookラッシュアワー車線(路肩を使う臨時の車線)高速道路
Bij nat wegdek路面が濡れているとき(低い制限速度が適用)制限速度の下の板
Stapvoets歩く速さで住宅地・歩行者区域
Centrum市街地中心部案内標識
Luchthaven空港(スキポールは飛行機の絵柄)案内標識
Alle richtingen全方面案内標識
Parkeerschijf駐車時間表示板(青い区域で必要)駐車の標識
Let op! / Pas op!注意警告の板
Politie警察一般道

隣国との違い

車で直接行き来できる隣国に入ると変わる点です。国境を越える予定がある場合は、隣国のページの「道路標識」の章も併せてご覧ください。

ベルギーに入ると町名の標識が白くなり、案内標識は一般の行き先が青、高速道路経由が緑に分かれます。ドイツに入ると案内標識が高速道路の青と連邦道路の黄色に分かれ、町名の標識は黄色になります。両国とも標識のない交差点は右方優先ですが、オランダのように自転車への右方優先が強く意識される国は少ないため、オランダ国内では特に自転車に注意してください。

国高速道路の案内標識市街地の入口速度の単位標識のない交差点高速道路の料金ページ
オランダ(この国)青青地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先高速道路は無料。有料はA24(後払い)とKiltunnelなど—
ベルギー青白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先高速道路は無料。アントワープのLiefkenshoekトンネルは有料標識の章
ドイツ青黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先無料(アウトバーンも一般道も)標識の章

標識の形と色の基本、国ごとの違いの一覧は「国ごとの道路標識の違い」にまとめています。

オランダで運転するときの注意点

  1. 右左折時は直進する自転車が優先
  2. 路面の白い三角(サメの歯)は「譲れ」の意味
  3. 高速道路は朝6時〜夜7時、多くの区間で100km/h
  4. 低排出ゾーンは古いディーゼル車のみが対象
  5. 駐車料金はナンバーを入力して支払う
  6. 有料道路は少なく、A24は料金所なしの後払い
  7. 罰金は高額で、レンタカーでも後日通知

1右左折時は直進する自転車が優先

オランダは自転車が非常に多く、車道の横の自転車道(Fietspad、フィーツパット)や、車道に自転車の絵が描かれた自転車レーン(Fietsstrook)を速い自転車が走っています。右左折する際は、同じ道をまっすぐ進む自転車や歩行者を先に通します。自転車に乗る人も「運転者」なので、標識のない交差点では右から来る自転車が優先されます。右折の前には、右後ろから来る自転車を必ず確認してください。

出典:オランダの道路交通規則(RVV 1990)、ANWB

2路面の白い三角(サメの歯)は「譲れ」の意味

交差点の手前の路面に並ぶ白い三角形(Haaientanden、ハーイエンタンデン=サメの歯)は、交差する道の車や自転車に道を譲れという印です。逆三角形の標識がなくても、この印だけで譲る義務があります。印も標識もない交差点では、右から来る車や自転車が優先です。路面電車(Tram)には、右優先と関係なく道を譲ってください。

罰金の例右から来る車に道を譲らない場合は320ユーロ(2026年)

出典:オランダの道路交通規則(RVV 1990)、ANWB

3高速道路は朝6時〜夜7時、多くの区間で100km/h

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

高速道路(Autosnelweg)の上限は130km/hですが、6時〜19時はほとんどの区間が100km/hに下がります。速度の標識に「6-19 h」のような時間の表示があれば、その時間だけの制限です。19時〜6時は区間によって100、120、130km/hになります。2025年4月からは昼も130km/hの区間が一部にでき、電光掲示板の数字が低い場合はそちらに従ってください。

出典:オランダ政府(Rijksoverheid)、オランダ道路庁(Rijkswaterstaat)、オランダ政府(Rijksoverheid)

4低排出ゾーンは古いディーゼル車のみが対象

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

乗用車が対象の低排出ゾーン(Milieuzone、ミリューゾーネ)は、アムステルダム、アーネム、デン・ハーグ、ユトレヒトの4都市で、規制されるのは古いディーゼル車だけです。デン・ハーグは排出区分4以上、ほかの3都市は5以上のディーゼル車が入ることができ、ガソリン車と電気自動車はどこでも入れます。外国ナンバーの車も、登録の手続きは必要ありません。バン(Bestelauto)は、2025年から一部の都市にできたゼロエミッションゾーンの対象で、原則として電気自動車しか入れません(経過措置あり)。

出典:オランダ政府(milieuzones.nl)、欧州消費者センター・フランス(2026年8月)、オランダ車両登録庁(RDW)

5駐車料金はナンバーを入力して支払う

変更されやすい項目です(毎年変わる)

アムステルダムの路上駐車は、駐車機(Parkeerautomaat)に車のナンバー(Kenteken、ケンテケン)を入力して支払い、券を車に置く必要はありません。支払えるのはカードかスマートフォンだけで、巡回車がナンバーを読み取って確認します。外国ナンバーでも利用でき、英語の説明もあります。駐車機に貼られたQRコードは偽物のことがあるため、読み取らないでください。青い線や標識のブルーゾーンでは、駐車ディスク(Parkeerschijf)に到着した時刻を合わせて置き、標識の時間まで無料で停められます。

罰金の例アムステルダムで未納のまま駐車すると79.10ユーロと1時間分の駐車料金

出典:アムステルダム市、アムステルダム市、オランダ政府(Rijksoverheid)

6有料道路は少なく、A24は料金所なしの後払い

変更されやすい項目です(毎年変わる)

オランダの高速道路は無料で、乗用車が支払うのは主にロッテルダム西のA24(Blankenburgverbinding)と、ドルトレヒト近くのKiltunnel(キルトンネル)です。A24は料金所がなく、カメラがナンバーを読み取るため、走行する7日前から走行した3日後までに公式サイト(e-tol.nl)で1回1.57ユーロ(2026年)を支払います。外国ナンバーの車も対象で、遅れると督促の手数料9ユーロが加わります。Kiltunnelは料金所があり、車高2.3m未満なら現金2ユーロです(カードも可)。

出典:オランダ政府(Rijksoverheid)、Kiltunnel(運営者)、ANWB

7罰金は高額で、レンタカーでも後日通知

変更されやすい項目です(毎年変わる)

オランダの交通違反の罰金は高額で、2026年は運転中にスマートフォンを手に持つと440ユーロ、赤信号の無視は320ユーロで、ほかに事務手数料9ユーロがかかります。カメラで記録された違反の通知は、車の所有者か、車を借りた人に送られます。レンタカーの場合は、通知が届くまで8か月ほどかかることがあります。

罰金の例携帯電話を手に持つと440ユーロ、赤信号の無視は320ユーロ(2026年)

出典:ANWB、オランダ中央司法徴収局(CJIB)、オランダ検察庁(OM)

基本情報に戻る

オランダで起きているトラブル

トランクや車内に残した貴重品を狙う車上荒らし

レンタカーを含め、車上荒らしの被害が報告されています。公共駐車場に止めたことに安心して、旅券などの入ったカバンをトランクに入れたままにしたり、車内が見えにくいガラスだからと貴重品を残したりするケースがあります。そうして車を離れたすきに、窓ガラスを割られて持ち去られています。

対策短時間でも車を離れる際は、カバンや貴重品を車内にもトランクにも残さないようにしてください。

出典:外務省 海外安全ホームページ(オランダ 安全対策基礎データ)(2025年12月)

交通違反の罰金は後日通知、放置すると増額

市街地の駐車違反や一般道のスピード違反、飲酒運転の取り締まりは厳しく行われています。軽い交通違反の罰金の通知は、車の所有者か、車を借りた人に送られます。罰金は8週間以内に支払う必要があり、支払わない場合、督促1回目で1.5倍、2回目で3倍になります。

対策制限速度と駐車の規則を守りましょう。通知が届いたら期限内に支払い、納得できない場合は定められた手続きで異議を申し立ててください。

出典:外務省 海外安全ホームページ(オランダ 安全対策基礎データ)(2025年12月)、オランダ中央司法徴収局(CJIB)交通違反の罰金の手続き

自転車専用路を横切る際は優先の自転車に注意

オランダには各地に自転車専用路があり、自動車道路との関係では自転車に優先権があります。車で自転車専用路を横切る際は、十分な注意が必要とされています。信号や一時停止の標識がない交差点では、右から来る車が優先になります。

対策右左折や駐車場の出入りで自転車専用路を横切る前に、後方や側方から来る自転車を必ず確認してください。標識のない交差点では、右から来る車に道を譲りましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ(オランダ 安全対策基礎データ)(2025年12月)

国を問わず起きているトラブルは「ヨーロッパ共通のトラブル」に、被害にあった際の手順は「盗難・紛失のときの手順」にまとめています。

旅行者の体験談に見られるトラブル(未確認情報、1件)は「旅行者の体験談」のページに掲載しています。

緊急時の連絡先

事故や故障の際の手順は「事故・故障のときの手順」をご覧ください。電話番号は公式の案内から転記していますが、変更されることがあります。出典のページでもご確認ください。

緊急通報(警察・救急・消防)
112急がない警察への連絡は0900-8844
故障・パンク時の連絡先(ロードサービス)
レンタカー会社契約書などに記載された24時間対応窓口に最初に連絡します。自分でレッカー車や修理業者を手配しないでください。
Rijkswaterstaat(オランダの国の道路管理者)0800-8002高速道路で危険な状況にある場合の番号です。差し迫った危険がある場合は112にかけてください。修理やレッカーは、ロードサービスに依頼してください。
オランダ自動車連盟(ANWB)の規約ではレンタカー会社の車は救援の対象外のため、掲載していません。
高速道路で止まったら高速道路の非常電話はなくなりました。安全な場所から携帯電話でロードサービスを呼んでください。差し迫った危険がある場合は112、そのほかの危険な状況では 0800-8002 にかけます。
日本大使館・総領事館
在オランダ日本国大使館ハーグ+31 70 3469544人身事故などの緊急の場合は、時間外も対応します。ウェブサイト

出典:オランダ警察、Rijkswaterstaat「Pech op de snelweg of spitsstrook」、Rijkswaterstaat「Ongeval en pech」(動画の字幕)、外務省(在外公館リスト)、在オランダ日本国大使館、外務省 海外安全ホームページ

ほかの国・地域の番号、外務省の窓口、たびレジの案内は「国ごとの緊急連絡先」にまとめています。

出典・参考資料

  1. オランダの道路交通規則(RVV 1990) wetten.overheid.nl
  2. ANWB anwb.nl
  3. アムステルダム市 amsterdam.nl
  4. オランダ政府(Rijksoverheid) rijksoverheid.nl
  5. オランダ道路庁(Rijkswaterstaat) rijkswaterstaat.nl
  6. オランダ政府(Rijksoverheid) rijksoverheid.nl
  7. オランダ警察 politie.nl
  8. ANWB anwb.nl
  9. オランダ政府(Rijksoverheid) rijksoverheid.nl
  10. ÖAMTC oeamtc.at
  11. オランダ政府(Rijksoverheid) rijksoverheid.nl
  12. オランダ政府(Rijksoverheid) rijksoverheid.nl
  13. オランダ政府(Rijksoverheid) rijksoverheid.nl
  14. オランダ政府(milieuzones.nl) milieuzones.nl
  15. オランダ政府(交通省キャンペーン) komveiligthuis.nl
  16. オランダ警察 politie.nl
  17. 在オランダ日本国大使館 nl.emb-japan.go.jp
  18. オランダ車両登録庁(RDW) rdw.nl
  19. Rijkswaterstaat(ラッシュアワー車線) rijkswaterstaat.nl
  20. ANWB(オランダの道路標識) anwb.nl
  21. オランダ政府(Milieuzones in Nederland、標識と下の板) milieuzones.nl
  22. 交通標識の施行規則(Uitvoeringsvoorschriften BABW inzake verkeerstekens) wetten.overheid.nl
  23. ANWB(優先関係の規則) anwb.nl
  24. CROW Fietsberaad(自転車街路の解説) fietsberaad.nl
  25. オランダ政府(Rijksoverheid、高速道路の制限速度) rijksoverheid.nl
  26. オランダ検察庁(Openbaar Ministerie、区間速度取締り) om.nl
  27. オランダ下院(区間取締りに関する大臣答弁、2014年) tweedekamer.nl
  28. Wikipedia(英語版)Traffic signs by country en.wikipedia.org
  29. Rijkswaterstaat(全国案内標識サービス NBd) rijkswaterstaat.nl
  30. Rijkswaterstaat(A24の通行料) rijkswaterstaat.nl
  31. Westerscheldetunnel(料金と支払い方法) westerscheldetunnel.nl
  32. Wikipedia(英語版)Route number — Netherlands' A, N system en.wikipedia.org
  33. オランダ政府(RVV 1990 英訳、K2 出口の予告標識) government.nl
  34. オランダ官報(Staatsblad 1990, 459、道路交通規則 RVV 1990 別表) zoek.officielebekendmakingen.nl
  35. Wikimedia Commons(オランダの標識 F8) commons.wikimedia.org