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フランスでレンタカーを運転するときの交通ルールと注意点

更新日 2026年11月1日

フランス

標識のない交差点の右優先、雨天時に下がる制限速度、料金所のレーン選びと料金所のない区間の後払い、大都市で必要なCrit'Airステッカーに戸惑いやすい国です。

基本情報(早見表)

一般的な乗用車を、運転経験のある成人が運転する場合の規定です。上付きの数字は「出典・参考資料」の番号を示します。

通行方向
右側通行1追い越した後は一番右の車線に戻ります
市街地
50km/h23詳しくパリはほとんどの道が30km/hです。標識に従ってください
市街地外の一般道
80km/h2詳しく標識で90km/hの区間あり。中央分離帯のある道は110km/h(雨は100km/h)
高速道路
130km/h23詳しく雨の日と免許3年未満は110km/h。視界50m未満は50km/h
飲酒運転
血中0.05%未満456免許を取って3年未満は0.02%未満
高速料金
多くの高速道路が有料。料金所でカードまたは現金78詳しくA13・A14などは料金所がなく、72時間以内にネット等で支払います
昼間のライト
義務ではない(推奨)910二輪車は昼もライトが必要
必携の装備
反射ベストと三角表示板1112ベストは車外に出る前に着用します。呼気検査器は不要です
冬季の装備
山岳地域で11月1日〜3月31日は冬タイヤまたはチェーン類13詳しく34県の指定町村(標識あり)。冬タイヤは3PMSFマーク付きのみ
進入規制区域
低排出ゾーン(ZFE)はCrit'Airステッカーが必要14詳しくパリ首都圏は平日8〜20時、Crit'Air 3〜5と区分外の車は通行不可
携帯電話
手に持つことは禁止。イヤホンは片耳でも不可153詳しく車に組み込まれたハンズフリーは利用できます
緊急通報
112(救急15、警察17、消防18)16連絡先
日本の免許証
国外運転免許証と日本の免許証1718フランスの規定では公式のフランス語翻訳でも運転できます。住む場合は1年以内に切り替えが必要です

各国の数値を並べて比較するには交通ルール比較表をご覧ください。マイナ免許証のみでは、海外で運転免許証として認められないおそれがあります(詳細)。

フランスの道路標識

フランスの標識はウィーン条約型で、高速道路の案内は青、国道などの主要道は緑、地元の行き先は白と、地の色で道路の格が分かる仕組みです。町名の標識が制限速度50km/hの合図になること、標識のない交差点は右方優先であること、料金所のない「Flux libre」区間や大都市のZFE(低排出ゾーン)を知らせる標識を見落とさないことが、レンタカーで走る際の要点です。

ウィーン条約型です。警告は赤縁の白い三角、禁止は赤縁の白い丸、指示(義務)は青い丸、案内は長方形で統一されています。規制の終わりは、白い丸に黒い斜線で示されます。工事などの一時的な標識は、地の色が黄色になります。293020

高速道路の案内標識
高速道路(青)
一般道の案内標識Town
一般道の案内(緑)
市街地の入口Town
市街地の入口
制限速度50
制限速度(km/h)
優先道路
優先道路
右方優先の交差点の予告
右方優先の交差点
譲れCédez le passage
譲れ

図は当サイトが形と色を再現したものです。実際の標識とは細部が異なります。

高速道路の案内標識26298731

高速道路の呼び方Autoroute
案内標識の色青
始まりの標識青い正方形に白い縁取りで、高架の道路を正面から見た白い絵柄(C207)です。終わりの標識(C208)は同じ絵柄に赤い斜線が入ります。この標識から先は高速道路の規則(最低速度、停車禁止など)が適用されます。
番号の付け方高速道路は「A」と数字(例:A7)で、赤地に白字の帯(カルトゥーシュE42)に書かれます。国道(N)も同じ赤地です。県道(D)は黄色地に黒字、欧州路線のE番号は緑地に白字です。
出口の表示Sortie 出口は「Sortie」(ソルティ)で、番号の付いた出口と付いていない出口があります。高速道路上の案内標識では、高速道路を進み続けた先の行き先が青地に白字で示され、出口から行ける行き先は、主要な町が緑地に白字、地元の行き先が白地に黒字の帯で示されます。
高速道路以外の案内標識高速道路以外では、主要な町を結ぶ幹線(国道や主要な県道)の案内標識が緑地に白字、それ以外の地元の行き先が白地に黒字です。黄色地の案内標識は工事や交通管理のための一時的な迂回路を示します。一般道から高速道路へ誘導する標識は青地です。
料金の表示多くの高速道路は有料で、料金所(Péage、ペアージュ)の手前には青い標識で支払い方法が示されます。レーンの上の表示は、係員のいるレーン、カード専用(カードの絵)、現金(硬貨の絵)、オレンジ色の「t」の télépéage(テレペアージュ、契約した機器専用)に分かれています。A13・A14・A79などでは料金所のない「Flux libre」(フリュ・リーブル)方式で、青い丸に「PÉAGE」と「Flux libre」の表示が出たら、通過後72時間以内に自分で支払う必要があります。
補足高速道路の制限速度は130km/h(雨天110km/h)で、国境付近には、国の一般制限速度をまとめた案内板(C25a)が立ちます。

市街地の入口・出口32252

市街地の入口Town
入口
市街地の出口Town
出口
見た目白い長方形に赤い縁取りで、黒い文字で町名が書かれた標識(EB10)が市街地の入口です。出口の標識(EB20)は同じ町名に赤い斜線が引かれ、縁取りは黒になります。
入ると50km/h
補足この標識から先は、速度制限の標識がなくても50km/hです。町全体を30km/hなどにしている場合は、町名の標識と同じ柱に速度制限の標識が付きます。パリ市内はほとんどの通りが30km/hです。

制限速度の標識21252

制限速度50
制限速度
制限速度の終わり50
制限速度の終わり
すべての規制の終わり
すべての規制の終わり
形と単位赤い縁の丸、km/h。白地に赤い縁取りの丸に、黒い数字で制限速度が書かれています(B14)。単位はkm/hで、数字だけが書かれています。下に「RAPPEL」(ラペル、念押し)の小さな板が付くことがあり、これは新しい規制ではなく、すでに適用中の制限速度を思い出させるものです。
終わりの標識制限速度の終わり(B33)は、白い丸に黒い細い縁取りで、終わる速度の数字と斜めの帯がどちらも黒で描かれた標識です。赤は使われていません。
すべての規制の終わり白い丸に黒い縁取りと黒い斜線だけの標識(B31)は、それまでに標識で示された規制(速度制限、追い越し禁止など)がすべて終わることを示します。ただし、市街地の50km/hのような法律上の一般規則は続きます。
補足雨天時は高速道路が110km/h、中央分離帯のある道路が100km/hに下がりますが、この雨天時の速度は標識には書かれていません。

優先関係の標識19203334

優先道路
優先道路
優先道路の終わり
優先道路の終わり
譲れCédez le passage
譲れ
止まれSTOP
止まれ
ラウンドアバウト
ラウンドアバウト
右方優先の交差点の予告
右方優先の交差点
標識のない交差点標識がなければ右から来る車が優先
優先道路の標識黄色のひし形
見た目優先道路は、白い縁取りの中に黄色の正方形を斜めに置いたひし形の標識(AB6)で示され、黒い斜線が入ると優先の終わり(AB7)です。「譲れ」(AB3a)は赤い縁取りの白い逆三角形で、標識自体に文字はなく、信号機のない交差点では下に「Cédez le passage」(セデ・ル・パサージュ)と書かれた補助板(M9c)が付きます。「止まれ」は赤い八角形に白い「STOP」(AB4)で、完全に停止する必要があります。赤縁の三角形に黒い「×」の標識(AB1)は、次の交差点が右方優先であることの注意です。
ラウンドアバウトラウンドアバウトは、赤縁の三角形に円を描く3本の矢印の標識(AB25)で予告され、各入口に「Cédez le passage」の逆三角形が立ちます。この標識があるラウンドアバウトでは、環道を回っている車が優先で、入る車は待ちます。AB25と「譲れ」の標識がない古い円形広場(パリの凱旋門の周りなど)は道路交通法上のラウンドアバウトではなく、右方優先のため、入ってくる車が優先になります。
補足信号も標識もない交差点では右から来る車が優先です(道路交通法R415-5条)。信号が作動していない場合は、信号の柱などに付いた優先の標識に従い、標識もなければ右方優先です。優先規則の違反は4級違反(定額135ユーロ)です。

フランス特有の標識・注意したい標識

右方優先の注意標識

右方優先の注意標識 Priorité à droite (AB1)1920

見た目 赤い縁取りの白い三角形の中に、黒い太い「×」が描かれています。市街地の交差点の手前や、優先道路が終わった直後に立ちます。

意味 次の交差点では、右から来る車に道を譲らなければなりません。自分が走っている道が広く、相手が細い路地でも同じです。

対応 この標識を見たら、右側の路地から出てくる車に備えて減速してください。黄色のひし形の優先道路を走っている間は右方優先が止まりますが、黒い斜線の終わりの標識が出たら再び右方優先に戻ります。

罰金の例 優先規則の違反は4級違反で定額135ユーロ、4点減点です

低排出ゾーン(Crit'Airステッカーが必要)ZONE À FAIBLESÉMISSIONSMOBILITÉ

低排出ゾーン(Crit'Airステッカーが必要) Zone à faibles émissions (ZFE-m)2114222324

見た目 白い縦長の長方形に赤い縁取りで、中に赤縁の白い丸(通行禁止の記号)と「ZONE À FAIBLES ÉMISSIONS MOBILITÉ」の文字、下の板に通行できるCrit'Air(クリテール)の区分や時間帯が書かれています(B56+M11d)。出口は同じ標識に黒い斜線が入ります(B57)。

意味 パリ首都圏、リヨン、マルセイユなどの大都市の中心部で、排ガスの区分を示す丸いCrit'Airステッカーのない車や、区分の古い車は指定の時間帯に走行できません。2026年4月に国会がZFEの廃止を可決しましたが、5月21日に憲法院が手続き上の理由でこの条文を違憲と判断したため、ZFEは存続しています。対象の区分や取締りの状況は都市ごとに異なり、リヨンは2026年7月からCrit'Air 3の車も取り締まり、グラン・パリは2026年は罰金を科さない方針です。

対応 借りた車のフロントガラスにCrit'Airステッカーが貼られているかを受け取りの際に確認し、標識の板に書かれた区分と時間帯を見て入れるかどうかを判断してください。ステッカーは公式サイトでしか発行されず、郵送に時間がかかります。

罰金の例 対象外の車で入る、またはステッカーなしで入ると定額68ユーロ(最高450ユーロ)

制限速度の念押し標識50RAPPEL

制限速度の念押し標識 Rappel25

見た目 赤縁の丸い制限速度の標識の下に、白い小さな板で「RAPPEL」(ラペル)と書かれています。市街地の長い通りや、高速道路の料金所の先などで見かけます。

意味 「RAPPEL」は「念のため再掲」という意味で、すでに適用されている制限速度が続いていることを知らせています。新しい規制の始まりではありません。

対応 この標識の手前からすでにその速度制限の区間に入っているので、標識を見た時点で速度が超えていれば、すぐに落としてください。自動取締り機(Radar)の手前にも置かれます。

料金所のない高速道路(後払い)PÉAGE

料金所のない高速道路(後払い) Péage en flux libre82627

見た目 青い丸に白で「PÉAGE」と書かれた標識に、「Flux libre」(フリュ・リーブル)の文字が添えられています。区間の始まりと終わりにも標識があり、その先に支払い方法と「72h」の期限を示す青い標識(C65a・C65b)、出口には支払いを忘れないよう促す標識(C65c)が立ちます。道路をまたぐゲートのカメラがナンバーを読み取ります。

意味 A13・A14(パリ〜ノルマンディー)、A79(アリエ県)、A4のBoulay出入口などは料金所がなく、通過後72時間以内に運営会社の公式サイトか提携のたばこ店で自分で支払う方式です。

対応 標識に書かれた運営会社名とサイトを控え、通過後72時間以内にナンバーを伝えて支払ってください。支払わない場合、レンタカー会社経由で追加料金付きの請求が届きます。支払いを急がせる偽のSMSのリンクからは支払わないでください。

罰金の例 72時間以内に未納の場合は料金に90ユーロが加算(15日以内なら10ユーロ)。2か月未納の場合は375ユーロ

電子決済専用レーンt

電子決済専用レーン Télépéage726

見た目 料金所のレーンの上に、黒い四角の中にオレンジ色の小文字「t」が描かれた表示(C64d)があります。「30」の数字が添えられた「t」のレーンは、止まらずに30km/hで通過するレーンです。カードの絵のレーンはカード専用、硬貨の絵のレーンは現金払い、人の絵のレーンは係員のいるレーンです。

意味 オレンジ色の「t」のレーンは、契約した機器(バッジ)を車に付けた人専用です。機器のない車が入るとバーが開かず、後続を止めてしまいます。

対応 レンタカーに機器が付いていない限り、「t」だけの表示のレーンには入らないでください。カードの絵か、係員の絵のレーンを選びましょう。「t」とカードの両方の絵が並ぶレーンはどちらでも利用できます。

30km/h区域30ZONE

30km/h区域 Zone 302125

見た目 白い縦長の長方形に赤い縁取りで、上に「ZONE」の文字、中に赤縁の丸い「30」の制限速度の標識が描かれています(B30)。出口(B51)は、白地に黒い細い縁取りの同じ形の標識で、図柄に黒い斜線が入ります。

意味 この標識から先の区域全体が、通りごとの標識がなくても30km/hです。出口の標識が出るまで続きます。

対応 交差点を曲がって別の通りに入っても30km/hのままです。パリ市内はほとんどの通りが30km/hで、区域の出口や「50」の標識が出るまで速度を上げないでください。

歩行者優先区域(20km/h)20

歩行者優先区域(20km/h) Zone de rencontre2128

見た目 青い正方形に白い縁取りで、歩行者、家、車の白い絵柄と、赤縁の丸い「20」の制限速度が描かれています(B52)。出口は同じ図柄に赤い斜線が入ったもの(B53)です。

意味 歩行者が車道を歩いてよい区域で、歩行者が車より優先されます。制限速度は20km/hです。

対応 歩行者が道の真ん中を歩いていても警音器を鳴らさず、徐行して通過してください。駐車は指定された場所以外ではできません。

標識に出る現地語

標識の表記意味主な場所
Sortie出口高速道路・駐車場
Péage料金所・有料高速道路
Flux libre料金所のない後払い区間高速道路
Télépéage電子決済(契約者専用レーン)料金所
Déviation迂回路一般道・工事(黄色の標識)
Travaux工事中一般道・高速道路
Route barrée通行止め一般道
Sens interdit進入禁止(赤い丸に白い横棒)市街地
Sens unique一方通行市街地
Stationnement interdit駐車禁止市街地
Rappel念のため再掲(すでに規制中)制限速度の下の板
Cédez le passage譲れ交差点・ラウンドアバウト
Toutes directions全方面(この道でどこへでも行ける)案内標識
Autres directionsその他の方面案内標識
Centre-ville市街地中心部案内標識
Aire de service / Aire de reposサービスエリア/パーキングエリア高速道路
Allumez vos feuxライトを点灯トンネル
Gendarmerie憲兵隊(地方の警察)一般道

隣国との違い

車で直接行き来できる隣国に入ると変わる点です。国境を越える予定がある場合は、隣国のページの「道路標識」の章も併せてご覧ください。

ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、スイス、イタリア、スペイン、モナコ、アンドラと陸続きです。スイスの高速道路に入るにはビニエットの購入が必要で、ドイツの高速道路は無料です。ベルギーの高速道路の案内標識はフランスと同じ青地ですが、道路番号の帯の色が異なります。

国高速道路の案内標識市街地の入口速度の単位標識のない交差点高速道路の料金ページ
フランス(この国)青赤い縁の白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先多くの高速道路が有料。料金所でカードまたは現金—
ベルギー青白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先高速道路は無料。アントワープのLiefkenshoekトンネルは有料標識の章
ルクセンブルク青黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先無料(ビニエットも不要)標識の章
ドイツ青黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先無料(アウトバーンも一般道も)標識の章
スイス緑青地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先ビニエット(1年用40スイスフラン)が必要標識の章
イタリア緑白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先有料。入口で券を取り、出口で現金またはカードで支払い標識の章
スペイン青白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先多くの高速道路は無料。有料区間は料金所で現金またはカード標識の章

標識の形と色の基本、国ごとの違いの一覧は「国ごとの道路標識の違い」にまとめています。

フランスで運転するときの注意点

  1. 標識のない交差点は右優先、パリ市街地でも同様
  2. 雨天時は制限速度が下がり、高速道路は110km/h
  3. 料金所ではレーン上部の表示で支払い方法を選択
  4. 料金所のない区間は72時間以内に自分で支払う
  5. 大都市の低排出ゾーンにはCrit'Airステッカーが必要
  6. 自動取締りの罰金はレンタカー会社を通して通知
  7. 携帯電話は手に持たず、イヤホンも探知機も禁止
  8. Gazoleは軽油、ガソリンはSP95またはSP98
  9. 冬季の山岳道路では冬タイヤまたはチェーンが義務
  10. モナコは手続き不要で入国可、駐車は公共駐車場を利用

1標識のない交差点は右優先、パリ市街地でも同様

優先を示す標識や信号のない交差点では、右から来る車が先に通行します(Priorité à droite、プリオリテ・ア・ドロワット)。パリの通りも、信号のある交差点以外は右優先が基本です。黄色いひし形の標識の道路を走行している場合や、自分の側に「Cédez le passage」(セデ・ル・パサージュ、譲れ)か「STOP」の標識がある場合は例外です。信号が消えている場合や黄色の点滅の場合も、右優先になります。

罰金の例優先規則に違反すると135ユーロ

出典:フランス政府(道路安全観測所)、フランスの道路交通法(Légifrance)、ADAC

2雨天時は制限速度が下がり、高速道路は110km/h

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

雨や雪が降っている場合は、高速道路(Autoroute、オートルート)が130km/hから110km/hに、中央分離帯のある道路が110km/hから100km/hに下がります。降っている間は、この低い速度が上限となります。視界が50m未満の場合は、どの道路も50km/hです。2025年12月29日からは、50km/h以上の超過が罰金だけでは済まない刑事罰(délit、デリ)の対象になりました。

罰金の例市街地外で20km/h未満の超過は68ユーロ、市街地では135ユーロ。50km/h以上の超過は最高3750ユーロと禁錮3か月

出典:フランス政府(公共サービス)、フランス政府(外国人向け案内)、フランス政府(公共サービス)

3料金所ではレーン上部の表示で支払い方法を選択

多くの高速道路は有料で、料金所(Péage、ペアージュ)で支払います。レーンの上の表示で支払い方法が分かれており、カードの絵のレーンはカード専用、硬貨の絵のレーンは現金専用で、係員のいるレーンはどちらも利用できます。「Télépéage」(テレペアージュ)のレーンは、契約した機器(バッジ)を付けた車専用なので入らないでください。

出典:フランス政府(Bison Futé)、ADAC

4料金所のない区間は72時間以内に自分で支払う

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

A13・A14(パリ〜ノルマンディー)、A79(アリエ県)、A4のBoulay(ブレ)出入口は、バーのない「Flux libre」(フリュ・リーブル)方式です。道路をまたぐゲート(Portique、ポルティック)のカメラがナンバーを読み取る方式です。通過してから72時間以内に、運営会社(Sanef、ALIAE)の公式サイトか、Nirio(ニリオ)の表示があるたばこ店でナンバーを伝えて支払います。支払わない場合、車の所有者(レンタカーの場合は会社)に追加料金付きの請求が届きます。支払いを急がせる偽のSMSやメールが出回っているため、リンクからは支払わないでください。

罰金の例72時間以内に支払わない場合は料金に90ユーロが加算(15日以内なら10ユーロ)。2か月未納の場合は375ユーロ

出典:フランス政府(交通省)、Sanef(運営会社)

5大都市の低排出ゾーンにはCrit'Airステッカーが必要

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

大都市の低排出ゾーン(ZFE、ゼッドエフウー)と、大気汚染の日の通行規制では、排ガスの区分を示す丸いCrit'Air(クリテール)ステッカーがないと走行できません。パリ首都圏のZFEでは、平日8時〜20時、Crit'Air 3・4・5と区分のない車は通行できません。ステッカーは公式サイト(certificat-air.gouv.fr)でしか発行されず(外国ナンバーの車は送料込み5.11ユーロ)、郵送に約10日かかります。借りた車に貼ってあるかを、受け取りの際に確認してください。2026年4月に議会がZFEの廃止を決めましたが、5月に憲法院が手続きを理由に取り消しました。10月にも廃止の法案が国民議会で審議されましたが採決には至らず、2026年10月時点で制度は続いています。

罰金の例通行できない車で入る、またはステッカーなしで入ると68ユーロ

出典:フランス政府(公共サービス)、フランス政府(公共サービス)、フランス憲法院(2026年5月21日の決定)

6自動取締りの罰金はレンタカー会社を通して通知

速度や信号の自動取締り機(Radar、ラダール)に記録されると、通知はまず車の所有者に届きます。レンタカー会社などの法人は45日以内に運転者を当局(ANTAI)に届け出る義務があり、その後、運転者の名前で改めて通知が送られます。警察にその場で止められた場合は罰金を支払うことになり、支払えない場合は保証金(Consignation、コンシニャシオン)を納めるまで車を止め置かれることがあります。

出典:フランス政府(ANTAI)、フランス政府(公共サービス)

7携帯電話は手に持たず、イヤホンも探知機も禁止

運転中にスマートフォンを手に持って使用することは禁止されています。通話や音楽のためのイヤホンやヘッドセットは、片耳だけでも使用できません。車に組み込まれたハンズフリーで通話することは認められています。速度取締り機の場所を知らせる機器は、所持しているだけで違反になります。

罰金の例携帯電話を手に持つ、またはイヤホンを付けると135ユーロ。取締り機の探知機は1500ユーロ

出典:フランス政府(道路安全)、フランス政府(外国人向け案内)

8Gazoleは軽油、ガソリンはSP95またはSP98

法令ではなく、現地の慣習です

給油機の「Gazole」(ガゾール)は軽油(ディーゼル)で、名前がガソリンに似ているため間違えやすい表示です。ガソリンは「SP95」「SP98」「SP95-E10」で、SPは無鉛を意味するSans Plomb(サン・プロン)を表します。軽油はB7とも表示され、どのディーゼル車にも使用できます。「E85」は対応車専用なので、通常のガソリン車には入れないでください。

出典:フランス政府(エネルギー)、フランス政府(エネルギー)

9冬季の山岳道路では冬タイヤまたはチェーンが義務

変更されやすい項目です(毎年変わる)

アルプス、ピレネー、中央山塊、ジュラ、ヴォージュ、コルシカの34県では、県が指定した町村で、11月1日〜3月31日に冬の装備が義務になります。冬タイヤ4本か、駆動輪2本に装着できるチェーンなどの滑り止めを車に積む必要があります。冬タイヤとして認められるのは、山と雪の結晶のマーク(3PMSF)があるものだけです。区間の入口と出口には標識があるため、冬に借りる際は装備を確認してください。

出典:フランス政府(公共サービス)、フランス政府(内務省)

10モナコは手続き不要で入国可、駐車は公共駐車場を利用

フランスからモナコへは、追加の手続きなしで入国できます。高速道路A8からは56番か58番の出口を利用します。交通規則はほぼフランスと同じで、制限速度は50km/h、飲酒の上限は血中0.05%です。路上の駐車枠は約1000台分しかなく有料のため、約40か所ある公共駐車場(多くは地下)を利用してください。

出典:モナコ政府(在仏モナコ大使館)、モナコ政府観光局、モナコ政府観光局

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フランスで起きているトラブル

サービスエリアや観光地の駐車場で車上荒らし

都市部だけでなく、観光地や高速道路のサービスエリアの駐車場でも車上荒らしが多発しています。窓ガラスを割って車内の荷物を盗む手口がほとんどで、ガソリンスタンドで精算するわずかな時間にも被害が出ています。「タイヤがパンクしている」「車が傷ついている」と声をかけ、車外で確認している間に共犯者が反対側のドアを開けて荷物を持ち去る手口もあります。

対策外から見える場所に荷物を置かず、貴重品を車内に残さないようにしましょう。短時間でも車を離れる際は、必ず施錠してください。

出典:外務省 海外安全ホームページ(フランス 安全対策基礎データ)(2026年5月)

空港とパリを結ぶ高速道路で渋滞中に窓を割られる被害

シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内を結ぶ高速道路では、渋滞で停止した車に徒歩やバイクの犯人が近づき、鈍器や石で窓ガラスを割って膝や座席の上のバッグを奪う被害が起きています。特に空港から市内へ向かう方向で多く、サン・ドニのスタッド・ド・フランスを過ぎた先のトンネル内と、トンネルを出てから数百メートルの区間で多発しています。タクシーや自家用車だけでなく、レンタカーも被害に遭っています。

対策バッグは膝や座席に置かず、トランクに入れるか足元に隠して外から見えないようにしてください。渋滞で停止する際は一番右の車線を避けて周囲に注意を払い、被害に遭っても犯人を追わずに警察に連絡しましょう。

出典:在フランス日本国大使館(注意喚起:シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内とを結ぶ高速道路上における強盗被害)(2023年7月)

料金所のない高速道路で通行料の支払いを忘れ、追加金

A13・A14(パリとノルマンディーを結ぶ区間)、アリエ県のA79、A4のBoulay(ブレ)出入口は料金所のない「Flux libre」(フリュ・リーブル、フリーフロー)方式で、道路上のゲートが自動で通行料を計算します。電子料金タグがない車は、通過後72時間以内に運営会社の公式サイトか提携のたばこ店で自分で支払う必要があります。支払わない場合、車の登録名義人に通知が届き、通行料に加えて90ユーロ(15日以内の支払いなら10ユーロ)、2か月を過ぎると375ユーロを求められます。

対策料金所のない区間を通行した場合は、通過後72時間以内に支払ってください。レンタカーに料金タグが付いているかは借りる際に確認し、支払いはSanef(A13・A14・A4)かALIAE(A79)の公式サイトか提携たばこ店だけで行いましょう。支払いを急がせる偽のメッセージが出回っているため、SMSなどのリンクは開かないでください。

出典:フランス政府 行政情報サイト Service-Public.fr(フリーフロー方式の通行料)(2025年10月)

国を問わず起きているトラブルは「ヨーロッパ共通のトラブル」に、被害にあった際の手順は「盗難・紛失のときの手順」にまとめています。

旅行者の体験談に見られるトラブル(未確認情報、3件)は「旅行者の体験談」のページに掲載しています。

緊急時の連絡先

事故や故障の際の手順は「事故・故障のときの手順」をご覧ください。電話番号は公式の案内から転記していますが、変更されることがあります。出典のページでもご確認ください。

緊急通報(警察・救急・消防)
112(救急15、警察17、消防18)
故障・パンク時の連絡先(ロードサービス)
レンタカー会社契約書などに記載された24時間対応窓口に最初に連絡します。自分でレッカー車や修理業者を手配しないでください。
高速道路で止まったら高速道路では、約2kmごとに設置されたオレンジ色の非常電話で高速道路会社に連絡します(非常電話まで行けない場合は112)。作業できるのは認可を受けた業者のみで、料金は国が定めています。 料金など
フランスの自動車クラブ(Mobilité Club France)の救援番号は会員向けのため、掲載していません。
日本大使館・総領事館
在フランス日本国大使館パリ+33 1 48 88 62 00ウェブサイト
在ストラスブール日本国総領事館+33 3 88 52 85 00ウェブサイト
在マルセイユ日本国総領事館+33 4 91 16 81 81ウェブサイト
在リヨン領事事務所+33 4 37 47 55 00ウェブサイト

出典:フランス政府(公共サービス)、Service-Public.fr(フランス政府)「Dépannage sur autoroute」、autoroutes.fr(フランス高速道路会社協会 ASFA)、autoroutes.fr(フランス高速道路会社協会 ASFA)、VINCI Autoroutes(高速道路会社)「Que faire en cas d’accident sur autoroute ?」、外務省(在外公館リスト)、在フランス日本国大使館、外務省 海外安全ホームページ、在ストラスブール日本国総領事館、在マルセイユ日本国総領事館、在リヨン領事事務所

ほかの国・地域の番号、外務省の窓口、たびレジの案内は「国ごとの緊急連絡先」にまとめています。

出典・参考資料

  1. フランス政府(道路安全観測所) onisr.securite-routiere.gouv.fr
  2. フランス政府(公共サービス) service-public.gouv.fr
  3. ADAC adac.de
  4. フランス政府(道路安全) securite-routiere.gouv.fr
  5. フランス政府(外国人向け案内) securite-routiere.gouv.fr
  6. フランス政府(公共サービス) service-public.gouv.fr
  7. フランス政府(Bison Futé) bison-fute.gouv.fr
  8. フランス政府(交通省) ecologie.gouv.fr
  9. ÖAMTC oeamtc.at
  10. ÖAMTC(2025年11月) oeamtc.at
  11. フランス政府(公共サービス) service-public.gouv.fr
  12. フランス政府(道路安全) securite-routiere.gouv.fr
  13. フランス政府(公共サービス) service-public.gouv.fr
  14. フランス政府(公共サービス) service-public.gouv.fr
  15. フランス政府(道路安全) securite-routiere.gouv.fr
  16. フランス政府(公共サービス) lannuaire.service-public.gouv.fr
  17. 在フランス日本国大使館 fr.emb-japan.go.jp
  18. フランス政府(公共サービス) service-public.gouv.fr
  19. フランス政府(Légifrance、標識令 第3-1条) legifrance.gouv.fr
  20. フランス政府(道路安全、交差点と優先) securite-routiere.gouv.fr
  21. フランス政府(Légifrance、標識令 第4条 区域の規制標識) legifrance.gouv.fr
  22. フランス憲法院(2026年5月21日の決定、報道発表) conseil-constitutionnel.fr
  23. グラン・パリ・メトロポール(2026年10月13日の議決) metropolegrandparis.fr
  24. evera(ZFEの2026年の取締り状況) evera.co
  25. フランス政府(道路標識に関する省庁間指示 第4部 第63条) equipementsdelaroute.cerema.fr
  26. フランス政府(Légifrance、標識令 第5条 C65) legifrance.gouv.fr
  27. Sanef(運営会社、Flux libreの案内) autoroutes.sanef.com
  28. フランス政府(transport.data.gouv.fr、道路設備の説明) doc.transport.data.gouv.fr
  29. フランス政府(Légifrance、1967年11月24日の道路・高速道路標識令) legifrance.gouv.fr
  30. フランス政府(Cerema、標識令の別表「道路標識一覧」2024年3月版) equipementsdelaroute.cerema.fr
  31. フランス政府(Légifrance、標識令 第5条 出口の予告標識) legifrance.gouv.fr
  32. フランス政府(Légifrance、標識令 第5-8条 市街地の標識) legifrance.gouv.fr
  33. フランス道路交通法 R415-10条(Légifrance) legifrance.gouv.fr
  34. フランス国民議会(運輸担当閣外大臣の回答、ラウンドアバウトの標識) assemblee-nationale.fr