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イタリアでレンタカーを運転するときの交通ルールと注意点
更新日 2026年11月1日
イタリア
町の中心部の多くはZTL(カメラで取り締まる進入規制区域)で、知らずに入ると帰国後に罰金の通知が届きます。高速道路は入口で券を取って出口で支払う方式で、市街地外では昼もライトを点灯します。
目次
基本情報(早見表) 道路標識 イタリアで運転するときの注意点(10件) イタリアで起きているトラブル(4件) 緊急時の連絡先 出典・参考資料
基本情報(早見表)
一般的な乗用車を、運転経験のある成人が運転する場合の規定です。上付きの数字は「出典・参考資料」の番号を示します。
市街地50km/h 2 3 詳しく 標識があれば70km/h の道もあります
市街地外の一般道90km/h 2 詳しく 中央分離帯のある幹線道路は110km/h (雨や雪の日は90km/h )
高速道路130km/h 2 4 詳しく 雨や雪の日は110km/h 。免許を取って3年未満は100km/h
飲酒運転血中0.05% まで 5 6 免許を取って3年未満と21歳未満は0% (少しでも飲んだら運転できない)
高速料金有料。入口で券を取り、出口で現金またはカードで支払い 7 8 詳しく 黄色いTelepass専用レーンには入らないでください。ミラノ北部のA36などは料金所がありません
昼間のライト市街地外では昼もライトを点灯(デイライトでも可) 9 10 詳しく トンネルの中や霧・雪・強い雨の場合はロービーム
必携の装備三角表示板、反射ベスト 11 12 市街地外で故障などで車外に出る際は、反射ベストを着用します
冬季の装備標識のある道は11月15日〜4月15日に冬タイヤまたはチェーン 13 14 詳しく 高速道路の一部区間は11月1日から。期間外でも雪や凍結の場合は同じ
進入規制区域多くの町の中心部にZTL(カメラで取り締まる進入規制) 15 16 詳しく ZTLの中のホテルに泊まる場合は、到着時にナンバーを伝えます
携帯電話手に持っての使用は禁止。ハンズフリーは可 17 ヘッドホンは不可。違反は250〜1,000ユーロ
緊急通報112(警察113、救急118、消防115) 18 連絡先
日本の免許証国外運転免許証または翻訳証明と、日本の免許証 19 20 21 翻訳証明は日本大使館・総領事館で取得できます。イタリアに住んで1年を超えると使えません。マイナ免許証ではなく従来の免許証を持参してください
各国の数値を並べて比較するには交通ルール比較表 をご覧ください。マイナ免許証のみでは、海外で運転免許証として認められないおそれがあります(詳細 )。
イタリアの道路標識
イタリアの案内標識は、高速道路が緑、市街地外の一般道が青、市街地内が白と、道路の種類で地の色が変わります。旧市街の多くはZTL(進入規制区域)で、入口の白い丸に赤縁の標識と「VARCO ATTIVO」の電光表示を読み取れないと罰金につながります。料金所では黄色のTelepass専用レーンを避けて、青(カード)か白(現金)のレーンに入ってください。
ウィーン条約型です。警告は赤縁の白い三角、禁止は赤縁の白い丸、指示は青い丸、補助標識は白い長方形に黒字です。案内標識は長方形で、地の色が高速道路は緑、市街地外の一般道は青、市街地内は白、観光地は茶色、工事中の仮設標識は黄色と決まっています。31 22 27
高速道路の案内標識 高速道路(緑) 一般道の案内標識 Town 一般道の案内(青) 市街地の入口 Town 市街地の入口 制限速度 50 制限速度(km/h) 優先道路 優先道路 右方優先の交差点の予告 右方優先の交差点 譲れ 譲れ
図は当サイトが形と色を再現したものです。実際の標識とは細部が異なります。
高速道路の呼び方 Autostrada 案内標識の色 緑 始まりの標識 緑地に白で、高架の道路を正面から見た絵柄(2本の車線を橋がまたぐ形)の大きな長方形です。終わりの標識は同じ絵柄に赤い斜線が入ります。青地の同じ絵柄は高速道路ではなく「主要幹線道路(strada extraurbana principale)」の始まりで、制限速度は110km/hです。 番号の付け方 Aと数字(A1、A14など)を緑地に白で示します。欧州路線のE番号(E35など)も緑地に白です。出口には全国共通の番号がなく、出口名(地名)で案内されます。 出口の表示 Uscita 出口の約1000m手前と500m手前に、緑地に白字で出口名と距離を示す予告標識があり、減速車線の分岐点に出口名と斜め上向きの白い矢印の標識が立ちます。標識には「Uscita」の語が書かれないことが多く、電光掲示板の「Uscita obbligatoria(強制退出)」などで使われます。高速道路以外の案内標識 市街地外の一般道(国道SS、県道SPなど)の案内標識は青地に白字です。市街地に入ると白地に黒字の案内標識に変わり、観光地や史跡は茶色、空港や病院などは白で案内されます。 料金の表示 大半の高速道路が有料で、入口で通行券(biglietto)を取り、出口の料金所(casello)で支払います。料金所のレーン上部の表示は、黄色が「Telepass」などの電子決済機器専用、青がカード専用、白が現金(係員または自動精算機)です。機器のないレンタカーは黄色のレーンに入らないでください。ミラノ北部のA36などは料金所のないFree Flow方式で、門型の機械がナンバーを読み取り、通行から15日以内に支払う必要があります。 補足 Tutor(区間平均速度の取締り)が設置された区間は、門の手前と下に緑の標識で予告されます。
市街地の入口 Town 入口 市街地の出口 Town 出口
見た目 白い長方形に黒い縁と黒字で町名を書いた標識です。出口の標識は同じ町名に右上から左下へ赤い斜線が入り、下に青地で次の町までの距離が付くことがあります。 入ると 50km/h 補足 この標識自体が「市街地は50km/h」と「警音器の使用禁止」の規制を含むため、50の速度標識が併設されないことがあります。
制限速度 50 制限速度 制限速度の終わり 50 制限速度の終わり すべての規制の終わり すべての規制の終わり
形と単位 赤い縁の丸、km/h。白地に赤縁の丸に黒い数字で、単位は書かれません。制限速度の下限を示す標識は青い丸に白い数字です。 終わりの標識 白い丸に灰色の数字と黒い斜線が入った標識で、その道路の一般制限速度に戻ります。 すべての規制の終わり 白い丸に黒い斜線だけの標識(Via libera)で、それまでの規制がすべて終わります。 補足 一般制限速度は高速道路130km/h、主要幹線道路110km/h、そのほかの市街地外の道路90km/h、市街地50km/hです。雨天時は高速道路110km/h、主要幹線道路90km/hに下がります。
優先道路 優先道路 優先道路の終わり 優先道路の終わり 譲れ 譲れ 止まれ STOP 止まれ ラウンドアバウト ラウンドアバウト 右方優先の交差点の予告 右方優先の交差点
標識のない交差点 標識がなければ右から来る車が優先 優先道路の標識 黄色のひし形 見た目 優先道路は白縁の黄色いひし形、終わりは同じ標識に黒い斜線です。譲れは赤縁の白い逆三角形で、中に文字はありません。止まれは赤い八角形に白で「STOP」です。市街地外では、右方優先の交差点の手前に赤縁の白い三角に黒い十字の警告標識(Intersezione con precedenza a destra)が立ちます。市街地では、安全上必要な場合にだけ使われます。 ラウンドアバウト ラウンドアバウトの標識は青い丸に反時計回りの3本の白い矢印で、環道の入口に立ちます。市街地外では、その手前に赤縁の白い三角に円を描く矢印の予告標識(Preavviso di circolazione rotatoria)が必ず立ちます。入口に逆三角形の「譲れ」があれば環道内の車が優先ですが、標識がなければ右方優先の原則が適用され、入ってくる車が優先になります。 補足 標識や路面標示のない交差点では、右から来る車に道を譲ります。
イタリア特有の標識・注意したい標識
進入規制区域(ZTL) ZONA TRAFFICO LIMITATO 進入規制区域(ZTL) Zona a Traffico Limitato (ZTL) / VARCO ATTIVO 22 23 24 16 見た目 白い長方形の上に赤縁の白い丸(車両通行止め)、下に「ZONA TRAFFICO LIMITATO」の文字と、規制の曜日・時間帯や例外車両を書いた板が付きます。入口の電光掲示に「VARCO ATTIVO」(赤)または「VARCO NON ATTIVO」(緑)、新しい表示では「ZTL ATTIVA」「ZTL NON ATTIVA」と出ます。
意味 許可車両以外は決められた時間帯に進入できません。「VARCO ATTIVO」は「通れる」ではなく「規制中」の意味で、カメラがナンバーを読み取って自動的に罰金が科されます。
対応 旧市街に向かう道でこの標識を見たら、電光表示が「NON ATTIVO」でない限り進入しないでください。ホテルがZTL内にある場合は、到着したらすぐにナンバーをホテルに伝え、市への届け出を依頼してください。
罰金の例 83〜332ユーロ (道路交通法第7条14項)。手数料が加わり、帰国後に通知が届きます。
ミラノの有料進入規制区域(Area C) Area C ミラノの有料進入規制区域(Area C) Area C / Area B (Milano) 25 23 見た目 ZTLの標識と同じ赤縁の白い丸に「Area C」の文字が付き、入口の上にカメラの付いた門があります。外側の広い区域「Area B」も同じ形式です。
意味 Area Cはミラノ中心部のZTLで、平日7時30分〜19時30分は入場券(ticket)を買わないと進入できません。Area Bは排出ガスの基準を満たさない車の進入を禁じる区域です。
対応 ミラノ中心部へ車で入る場合は、公式サイトで車種が入れるかを確認し、入場券を当日中に有効化してください。市内のホテルへは地下鉄やタクシーの利用が無難です。
罰金の例 入場券を買わずに進入すると、ZTL違反と同じ83〜332ユーロ の罰金の対象になります(道路交通法第7条)。
30km/h区域 30 ZONA 30km/h区域 Zona a velocità limitata (Zona 30) 26 27 見た目 白い長方形の中に赤縁の丸の「30」の速度標識と「ZONA」の文字を入れた標識です。終わりは同じ標識に斜線が入ります。
意味 区域内のすべての道路で30km/hが上限になります。標識は区域の入口だけに立ち、区域内では繰り返されません。
対応 ボローニャなど市街地全体を30km/hにしている都市があるため、入口の標識を見落とさないようにしてください。
電子決済専用レーン(黄色のTelepass表示) Telepass 電子決済専用レーン(黄色のTelepass表示) Corsia Telepass (gialla) 28 29 22 見た目 料金所のレーン上部に黄色地の表示があり、「T」のマークや「Telepass」の文字が書かれています。青地はカード専用、白地は現金(係員の手の絵があれば有人)です。
意味 黄色のレーンは車載の電子決済機器を付けた車専用で、機器がないとバーが開きません。
対応 料金所の手前から青か白の表示のレーンに寄ってください。誤って入って支払えなかった場合は、未払いの票(Rapporto di mancato pagamento)を受け取り、15日以内にウェブサイトで支払います。
罰金の例 未払いの票を期限内に支払えば追加料金はありません。放置すると道路交通法第176条の違反として87〜344ユーロ の罰金が科されます。
区間平均速度の取締り(Tutor) Tutor 区間平均速度の取締り(Tutor) Tutor (controllo della velocità media) 30 22 見た目 高速道路の門(ポータル)の手前と下に、緑地に白で「Tutor」や速度取締りの表示を書いた標識が立ちます。電光掲示板にも案内が出ますが、表示がなくても作動しています。
意味 2つの門の間の平均速度を計測し、制限速度を超えていれば自動的に違反になります。門の直前だけ減速しても意味がありません。
対応 緑の「Tutor」標識を見たら、区間全体で制限速度を守ってください。違反はレンタカー会社経由で日本の住所に通知されます。
罰金の例 10km/h 以下の超過でも罰金があり、超過幅に応じて増えます(道路交通法第142条)。夜間22時〜7時は3分の1増しです。
料金所のない電子課金(Free Flow) 料金所のない電子課金(Free Flow) Free Flow (A36 Pedemontana Lombarda) 8 見た目 料金所やバーがなく、道路をまたぐ門にカメラと機器が付いています。入口のランプや本線に「Free Flow」と課金区間を知らせる縦型の標識が立ちます。
意味 門の機械がナンバーを読み取って通行料を決めます。ミラノ北部のA36・A59・A60などで採用されています。
対応 電子決済機器のない車は、通行した日から15日以内に運営会社のサイトでナンバーを入力して支払ってください。
罰金の例 15日を過ぎると督促が始まり、道路交通法第176条21項の違反として87〜344ユーロ の罰金の対象になります。
チェーン装着義務・冬用装備の義務 チェーン装着義務・冬用装備の義務 Catene da neve obbligatorie / Obbligo pneumatici invernali o catene a bordo 31 13 27 見た目 青い丸に白でチェーンを巻いたタイヤの絵柄です。「Obbligo pneumatici invernali o catene a bordo」の板が付くと、期間中は冬用タイヤの装着かチェーンの携行が義務になります。
意味 青い丸の標識が単独なら、その先はチェーンの装着が必要です。板付きの標識は、11月15日から4月15日までの冬用装備の義務を示します。
対応 冬季に山岳部や北部を走る場合は、借りる際にチェーンまたは冬用タイヤの有無を確認してください。
標識に出る現地語
標識の表記 意味 主な場所 Uscita 出口 高速道路・駐車場 Entrata 入口 高速道路・駐車場 Deviazione 迂回路 一般道・工事(黄色の標識) Lavori in corso 工事中 工事区間 Strada chiusa 通行止め 一般道 Senso unico 一方通行 市街地 Senso vietato 進入禁止 市街地(赤い丸に白い横棒) Divieto di sosta 駐車禁止 市街地 Zona rimozione レッカー移動区域 駐車禁止の補助板 Pedaggio / Casello 通行料 / 料金所 高速道路 Rallentare 徐行 一般道・工事 Dare precedenza 譲れ 交差点(逆三角形) Centro 中心部 市街地の案内 Tutte le direzioni 全方向 市街地の案内(環状道路へ誘導) Aeroporto 空港 案内標識 Autonoleggio レンタカー(返却場所の案内) 空港・駅 Distributore / Benzina ガソリンスタンド / ガソリン 案内標識 Polizia / Carabinieri 警察 案内標識
隣国との違い 車で直接行き来できる隣国に入ると変わる点です。国境を越える予定がある場合は、隣国のページの「道路標識」の章も併せてご覧ください。
フランス(高速道路は青)、スイス(緑、ビニエット必要)、オーストリア(青、ビニエット必要)、スロベニア(緑、電子ビニエット必要)と国境を接し、入国した時点で標識の色と料金制度が変わります。
国 高速道路の案内標識 市街地の入口 速度の単位 標識のない交差点 高速道路の料金 ページ イタリア(この国)緑 白地に町名 km/h 標識がなければ右から来る車が優先 有料。入口で券を取り、出口で現金またはカードで支払い — フランス青 赤い縁の白地に町名 km/h 標識がなければ右から来る車が優先 多くの高速道路が有料。料金所でカードまたは現金 標識の章 スイス緑 青地に町名 km/h 標識がなければ右から来る車が優先 ビニエット(1年用40スイスフラン)が必要 標識の章 オーストリア青 白地に町名 km/h 標識がなければ右から来る車が優先 ビニエット(通行券)が必要。6区間は別に区間料金 標識の章 スロベニア緑 黄色地に町名 km/h 標識がなければ右から来る車が優先 高速道路は電子式のビニエットが必要(7日間16ユーロ から) 標識の章
標識の形と色の基本、国ごとの違いの一覧は「国ごとの道路標識の違い 」にまとめています。
イタリアで運転するときの注意点
ZTLの「VARCO ATTIVO」は「規制中」の意味 カメラで記録された違反は帰国後に通知 高速道路は入口で発券し出口で支払い、黄色のレーンは回避 ミラノ北部のA36は料金所がなく、15日以内に支払う 高速道路は130km/h、区間の平均速度も計測 市街地外では昼でもライトの点灯が義務 駐車枠の線は青が有料・白が無料・黄色が専用 ガソリンはBenzina、軽油はGasolio 冬季は標識のある道路で冬タイヤまたはチェーンが必要 サンマリノは旧市街の外の駐車場を利用、バチカンへは地下鉄
1 ZTLの「VARCO ATTIVO」は「規制中」の意味
変更されやすい項目です(時々大きく変わる)
町の中心部の多くはZTL(ゼータ・ティ・エッレ、車の進入規制区域)で、入口に赤い縁の白い丸の標識と規制の時間が示され、カメラがナンバーを読み取ります。電光表示の「VARCO ATTIVO(ヴァルコ・アッティーヴォ)」は「通れる」ではなく「規制中」を意味し、許可のない車は入れません。入れるのは「VARCO NON ATTIVO」と表示されている場合だけです。ZTLの中のホテルに泊まる場合は、到着したらすぐにナンバーを伝えて、市に届け出てもらいましょう。
罰金の例 許可なく入ると83〜332ユーロ
出典:イタリア自動車クラブ(ACI) 、フィレンツェ市(観光公式サイト) 、イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法7条
2 カメラで記録された違反は帰国後に通知
ZTLや速度のカメラで記録された違反は、警察がレンタカー会社から借りた人の情報を受け取り、日本の住所へ通知を送ります。外国に住む人への通知は違反から360日以内まで認められているため、1年近くたってから届くこともあります。違反1件ごとに定額の手数料を借り手に課す契約条項について、イタリア競争・市場保護委員会(AGCM)は2024年5月に不当と判断し、レンタカー会社6社に制裁金を科したうえで、条項の削除を命じました。
出典:イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法201条 、アウトストラーデ・ペル・リタリア(Tutor) 、イタリア競争・市場保護委員会(AGCM)
3 高速道路は入口で発券し出口で支払い、黄色のレーンは回避
Autostrada(アウトストラーダ、高速道路)の多くは、入口で通行券を取り、出口の料金所で距離に応じて支払います。黄色の表示に「TELEPASS」とあるレーンは、日本のETCにあたる機器を付けた車の専用なので入らないでください。青い表示はクレジットカード、白い表示は現金で支払えます。支払えなかった場合は未払いの票を受け取り、15日以内に高速道路会社のウェブサイトなどで支払えば、追加の費用はかかりません。
罰金の例 通行料を未納のままにすると87〜344ユーロ
出典:アウトストラーデ・ペル・リタリア(支払い方法) 、アウトストラーデ・ペル・リタリア(現金) 、アウトストラーデ・ペル・リタリア(未払い)
4 ミラノ北部のA36は料金所がなく、15日以内に支払う
ミラノ北部のPedemontana Lombarda(ペデモンターナ・ロンバルダ、A36など)には料金所がなく、道路の上の門の機械がナンバーを読み取るFree Flow(フリーフロー)方式で通行料が決まります。ETCにあたる機器がなければ、通行した日から15日以内に運営会社のウェブサイトやアプリで支払います。レンタカーの場合は、サイトで借りていた期間を入力して支払う手続きがあります。
罰金の例 未納の場合、通行料とは別に87〜344ユーロの罰金が科されることがあります
出典:ペデモンターナ・ロンバルダ(A36の運営会社) 、ペデモンターナ・ロンバルダ(レンタカー) 、ペデモンターナ・ロンバルダ(支払い方法)
5 高速道路は130km/h、区間の平均速度も計測
上限は、高速道路が130km/h、中央分離帯のある幹線道路が110km/h、そのほかの市街地外の道路が90km/h、市街地が50km/hです。雨や雪の日は、高速道路が110km/h、幹線道路が90km/hに下がります。高速道路には、2つの門の間の平均速度を測るTutor(トゥートル)があり、緑の標識で予告されます。固定式や移動式の速度カメラ(Autovelox、アウトヴェロックス)も、手前の標識で知らせる規則になっています。
罰金の例 10km/hを超え40km/hまでの超過で173〜694ユーロ
出典:イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法142条 、アウトストラーデ・ペル・リタリア(Tutor) 、イタリア国家警察(速度制限)
6 市街地外では昼でもライトの点灯が義務
市街地外の道路では、高速道路も含めて、昼でもロービーム(すれ違い用の前照灯)を点灯する規則です。デイライトのある車はそれで代用できますが、日没30分後から日の出30分前まで、トンネルの中、霧や雪、強い雨の場合はロービームが必要です。日本では昼の点灯は義務ではないため、町を出たら点灯を確認してください。
罰金の例 規定どおりにライトを点灯しない場合は42〜173ユーロ
出典:イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法152条 、イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法153条
7 駐車枠の線は青が有料・白が無料・黄色が専用
路上の駐車枠は、線の色で分かれています。青(Strisce blu、ストリッシェ・ブルー)は有料で、近くの精算機などで支払います。白は無料ですが、時間制限の標識があれば、停めた時刻を外から見えるように示します。黄色は障害者用や住民用などの専用枠です。駐車禁止の標識に時間が書かれていなければ、8時から20時までが禁止になります。
罰金の例 時間制限の場所で駐車時刻を示さないなどの違反は42〜173ユーロ
出典:イタリア官報:道路交通法施行規則149条 、イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法157条 、イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法7条
8 ガソリンはBenzina、軽油はGasolio
法令ではなく、現地の慣習です
ガソリンはBenzina(ベンツィーナ)、軽油はGasolio(ガゾーリオ)です。Gasolioは「ガソリン」に聞こえますが軽油なので、受け取りの際に借りた車の燃料を確認しておきましょう。給油機にはEU共通の表示もあり、ガソリンは丸、軽油は四角の中に「B7」などと書かれています。自分で入れるSelf(セルフ)と、係員が入れるServito(セルヴィート)があり、価格はそれぞれに表示されます。
出典:イタリア企業・メイドインイタリー省(燃料価格) 、ANSA(イタリアの通信社)
9 冬季は標識のある道路で冬タイヤまたはチェーンが必要
「Obbligo pneumatici invernali o catene a bordo」(冬タイヤかチェーン携行の義務)の標識がある道路では、11月15日から4月15日まで、冬タイヤを装着するか、チェーンを車に積んでおく必要があります。高速道路や国道の多くの区間が対象で、高速道路の一部の区間は11月1日から始まります。期間外でも、雪や凍結の場合は同じ扱いになります。冬に借りる場合は、冬タイヤ付きか、チェーンが積んであるかを確認してください。
出典:イタリア インフラ・運輸省(MIT) 、アウトストラーデ・ペル・リタリア(冬の規制) 、ANAS(国道の管理会社)
10 サンマリノは旧市街の外の駐車場を利用、バチカンへは地下鉄
変更されやすい項目です(毎年変わる)
サンマリノへは、高速道路A14のRimini Sud(リミニ・スッド)出口から幹線道路SS72で上ります。旧市街の周りの駐車場は有料で、1時間1.50ユーロ、1日8ユーロです(2026年10月時点)。バチカンについては、公式の案内に地下鉄、バス、トラム、タクシーでの行き方だけが載っています。周辺のローマ中心部にはZTLが多く、2026年7月からは電気自動車も許可がないと入れません。
出典:サンマリノ政府観光局 、バチカン美術館 、ローマ市交通局(Roma Servizi per la Mobilità)
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イタリアで起きているトラブル
高速道路のSAや路上で駐車中の車が荒らされる被害
高速道路のドライブイン(サービスエリア)や市内の路上、駐車場で、駐車中の車の窓やドアを壊して車内の物を盗む被害が起きています。車ごと盗まれる例や、乗り降りの際に話しかけて気を引き、そのすきに助手席や後部座席の荷物を盗む手口もあります。在イタリア日本国大使館は2026年4月、レンタカーかツアーバスかを問わず車上荒らしが多いと案内しています。
対策 なるべく路上を避け、地下や建物内の管理された駐車場に止めてください。車外から見える場所に荷物を置かず、少しの間降りる場合も必ず施錠しましょう。
出典:外務省 海外安全ホームページ(イタリア 安全対策基礎データ) (2025年11月)、在ミラノ日本国総領事館「安全の手引き」 (2026年5月)、在イタリア日本国大使館「イタリアへの旅行者の方へ」 (2026年4月)
「パンクしている」と停車させて車内の荷物を盗む手口
タイヤをわざとパンクさせたり、走行中や停車中に「パンクしている」と声をかけたりして運転者を車から降ろし、点検や修理のすきに車内の荷物を盗みます。修理を手伝うふりをする仲間がいることもあります。ミラノ周辺のほか、ナポリやシチリアでも報告されています。
対策 パンクを指摘されても、可能であればすぐには止まらず、安全な場所まで走行してください。その場で修理する場合も、最低限ドアを施錠しておきましょう。
出典:外務省 海外安全ホームページ(イタリア 安全対策基礎データ) (2025年11月)、在ミラノ日本国総領事館「安全の手引き」 (2026年5月)
「ミラーが当たった」と言いがかりをつけ現金を要求
走行中に車同士がぶつかったように見せかけ、追ってきた車が停車を求めて「ミラーを壊された」と主張し、保険を使わずに現金で支払うよう迫る手口です。警察によると、運転者をATMに行かせて現金を引き出させた例もあります。在ミラノ日本国総領事館も、「車体に接触した」などと言いがかりをつけて現金を要求する事案を挙げています。
対策 その場で現金を支払わず、112に通報してください。ATMなど別の場所へ一緒に行かず、人の多い場所で警察の到着を待ちましょう。
出典:イタリア国家警察 モデナ県警察本部(Questura di Modena) (2023年9月)、イタリア国家警察(フィレンツェの事案と注意点) (2014年3月)、在ミラノ日本国総領事館「安全の手引き」 (2026年5月)
帰国後に届くZTLの罰金と手数料
多くの都市の歴史地区には、許可のない車の進入を禁じるZTL(交通制限区域)があり、入口のカメラでナンバーが記録されます。知らずに入ると、後日罰金を請求されます。レンタカーの場合はレンタカー会社が運転者の情報を当局に伝え、罰金とは別に処理手数料をカードに請求されることがあります。イタリア競争・市場保護委員会(AGCM)は2024年5月、罰金1件ごとに定額の手数料を借り手に課す契約条項を不当と判断し、レンタカー会社6社に制裁金を科したうえで、条項の削除を命じました。
対策 運転する前に、行き先のZTLの範囲と時間帯をレンタカー会社や観光案内所に確認してください。後日通知が届いたら、記載された発行元に日付やナンバーを照会し、本物かどうか確認してから支払いましょう。
出典:外務省 海外安全ホームページ(イタリア 安全対策基礎データ) (2025年11月)、イタリア競争・市場保護委員会(AGCM)プレスリリース (2024年5月)、イタリア競争・市場保護委員会(AGCM)プレスリリース(英語版) (2024年5月)、在トロント・イタリア総領事館(イタリア外務省)交通違反の罰金について
国を問わず起きているトラブルは「ヨーロッパ共通のトラブル 」に、被害にあった際の手順は「盗難・紛失のときの手順 」にまとめています。
旅行者の体験談に見られるトラブル(未確認情報、2件)は「旅行者の体験談 」のページに掲載しています。
ほかの国・地域の番号、外務省の窓口、たびレジの案内は「国ごとの緊急連絡先 」にまとめています。
出典・参考資料
イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法143条 aci.gov.it イタリア国家警察(速度制限) poliziadistato.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法142条 aci.gov.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法117条 aci.gov.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法186条 aci.gov.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法186条の2 aci.gov.it アウトストラーデ・ペル・リタリア(高速道路会社) autostrade.it ペデモンターナ・ロンバルダ(A36の運営会社) pedemontana.com イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法152条 aci.gov.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法153条 aci.gov.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法162条 aci.gov.it Your Europe(EU) europa.eu イタリア インフラ・運輸省(MIT) mit.gov.it アウトストラーデ・ペル・リタリア(冬の規制) autostrade.it イタリア自動車クラブ(ACI) aci.it フィレンツェ市(観光公式サイト) feelflorence.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法173条 aci.gov.it イタリア内務省(アスティ県庁) prefettura.interno.gov.it 在イタリア日本国大使館 it.emb-japan.go.jp イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法135条 aci.gov.it 外務省(運転免許) mofa.go.jp イタリア自動車クラブ(ACI):外国人観光客向け運転案内(2026年) aci.gov.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法第7条 aci.gov.it イタリア インフラ・運輸省(MIT):ZTLの標識に関する指針(2019年) mit.gov.it ミラノ市:Area C comune.milano.it イタリア官報:道路交通法施行規則第135条14項(引用) gazzettaufficiale.it Wikipedia(英語版):Road signs in Italy en.wikipedia.org アウトストラーデ・ペル・リタリア:料金所のレーン表示(支払い方法) autostrade.it アウトストラーデ・ペル・リタリア:サービス憲章(レーンの色) autostrade.it アウトストラーデ・ペル・リタリア:Tutor autostrade.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法施行規則第135条(図II.87) rivistagiuridica.aci.it イタリア官報:道路交通法施行規則第135条(AUTOSTRADA・FINE AUTOSTRADA) gazzettaufficiale.it クレモナ県:市街地の区画に関する指針(施行規則第131条の解説) provincia.cremona.it イタリア自動車クラブ(ACI):道路交通法第145条 aci.gov.it
同じ地域の国・地域:スペイン ・ポルトガル ・ギリシャ ・マルタ ・キプロス