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セルビアでレンタカーを運転するときの交通ルールと注意点

更新日 2026年11月1日

セルビア

高速道路は入口で通行券を取り、出口の料金所で支払う方式です。昼間も一年中ライト点灯、飲酒は0.02%まで、標識のないラウンドアバウトは右から来る車が優先です。国境越え、とくにコソボ方面は事前の確認が必要です。

基本情報(早見表)

一般的な乗用車を、運転経験のある成人が運転する場合の規定です。上付きの数字は「出典・参考資料」の番号を示します。

通行方向
右側通行12
市街地
50km/h2詳しく標識で最大80km/hの区間あり
市街地外の一般道
80km/h21詳しく自動車専用道(motoput)は100km/h
高速道路
130km/h21詳しく
飲酒運転
血中0.02%まで23試用免許の人・二輪・職業運転者は0%
高速料金
入口で券を取り、出口の料金所で現金またはカードで支払い45詳しくベオグラード〜ニシュ南は乗用車1,180ディナール(10.50ユーロ)
昼間のライト
一年中、昼もライト点灯(ロービームまたはデイライト)13
必携の装備
三角表示板、反射ベスト、救急箱、スペアタイヤまたは修理キット、牽引ロープ632車外に出る際は反射ベストを着用します
冬季の装備
11月1日〜4月1日、雪や凍結の路面では冬タイヤ(溝4mm以上)37詳しくこの期間はチェーンをトランクに積みます。スパイクは禁止
進入規制区域
ベオグラード中心部は有料駐車ゾーン。料金はSMSで支払い13低排出ゾーンの情報は見つかりませんでした
携帯電話
手に持って使うのは禁止。ハンズフリーは可13
緊急通報
警察192、救急194、消防19318連絡先ロードサービス(AMSS)は1987
日本の免許証
日本の免許証と国外運転免許証を携帯91011セルビア外務省の案内では、一時滞在中は外国の免許証か「国際運転免許証」で運転できます

各国の数値を並べて比較するには交通ルール比較表をご覧ください。マイナ免許証のみでは、海外で運転免許証として認められないおそれがあります(詳細)。

セルビアの道路標識

セルビアの標識はウィーン条約型で、文字はキリル文字が基本、主要国道では地名にラテン文字が併記されます。高速道路の案内標識は緑、それ以外の道路は黄色が基調で、高速道路は入口で磁気カードを取り出口で支払う閉鎖式です。昼間もライト点灯が義務で、国境付近には制限速度とライト点灯義務を示す青い大型標識が立ちます。

ウィーン条約型(旧ユーゴスラビア共通の様式)です。警告は赤縁の白い三角に黒い絵柄、禁止は赤縁の白い丸、指示は青い丸、案内は四角という基本は西欧と同じです。標識の文字はセルビア語のキリル文字で書かれ、国道1級では地名がキリル文字とラテン文字の2段で表記されます。工事区間に使う警告標識と規制標識は、地が黄色になります。121541316

高速道路の案内標識
高速道路(緑)
出口Town
出口:Izlaz
一般道の案内標識Town
一般道の案内(黄色)
市街地の入口Town
市街地の入口
制限速度50
制限速度(km/h)
優先道路
優先道路
右方優先の交差点の予告
右方優先の交差点
譲れ
譲れ

図は当サイトが形と色を再現したものです。実際の標識とは細部が異なります。

高速道路の案内標識12416

高速道路の呼び方autoput / аутопут
案内標識の色緑
始まりの標識緑地に白で、高架の道路を正面から見た絵柄の四角い標識(III-68「autoput」)が高速道路の始まりです。終わりは同じ絵柄に赤い斜線が入った標識(III-68.1)で示され、自動車専用道(motoput)は青地に白い車の絵柄(III-69)で始まります。
番号の付け方高速道路は「A」と数字(A1、A2、A3など)で表され、番号の標識は緑地に白です。欧州路線の「E75」などのE番号も緑地に白で、自動車専用道(motoput、M番号)の案内は青地に白です。
出口の表示Izlaz / Излаз 出口の予告標識も分岐点の標識(III-82)も緑地に白で、矢印と出口番号、行き先の地名が示されます。地名はキリル文字が上、ラテン文字が下に並び、出口の手前では「Излаз」の文字と残り距離が示されます。
高速道路以外の案内標識高速道路以外の国道・地方道の案内標識は黄色地に黒字、自動車専用道(motoput)は青地に白字です。市街地内の施設や地区へ案内する標識は白地に黒字、観光地への案内は茶色地に白字で、同じ標識の中に行き先の道路種別に応じた色の枠が埋め込まれます。
料金の表示高速道路は全区間が閉鎖式の有料道路で、入口の料金所(наплатна станица / naplatna stanica)で磁気カードを受け取り、出口の料金所で係員に渡して支払います。支払いは現金(ディナール)か主要なクレジットカードで、電子決済「ENP」の専用レーンには白地の標識に黄色の図柄と青い「ЕНП」の文字(III-92)が掲げられ、車載器のない車は入れません。料金所の手前には赤縁の丸に「STOP」と料金所を示す標識(II-32.2)が立ち、必ず停止します。
補足出口や料金所の表示は緑地に白が基本ですが、自動車専用道では青地になります。料金所は77か所あり、出口で入口のカードを渡さないと最長区間の料金を請求されます。

市街地の入口・出口1215

市街地の入口Town
入口
市街地の出口Town
出口
見た目町名を書いた横長の長方形の標識(III-23「naziv naseljenog mesta」)で、地の色は設置される道路の種別に合わせ、一般の国道・地方道では黄色地に黒字、高速道路では緑地に白字です。国道1級では地名がキリル文字とラテン文字の2段で書かれ、市街地の出口(III-23.1)は同じ標識に赤い斜線が入ります。
入ると50km/h(市街地の一般制限速度。標識で最大80km/hまで緩和される区間があります)
補足法律上の「市街地(naselje)」の始まりは、建物の輪郭を描いた白い標識(III-24「naselje」)でも示され、出口は同じ絵柄に赤い斜線(III-24.1)です。地名標識または建物の絵柄の標識が見えたら、速度制限の標識がなくても50km/hに落としてください。

制限速度の標識121513

制限速度50
制限速度
制限速度の終わり50
制限速度の終わり
すべての規制の終わり
すべての規制の終わり
形と単位赤い縁の丸、km/h。白地に赤い縁の丸に黒い数字(II-30「ograničenje brzine」)で、単位は書かれておらずkm/hです。法律の一般制限速度は市街地50km/h、市街地外の一般道80km/h、自動車専用道100km/h、高速道路130km/hです。
終わりの標識赤い縁のない白い丸に、終わる制限速度の数字と、数本の細い黒い斜線が重なった標識(III-14「prestanak ograničenja brzine」)で、その地点から区間の制限が終わります。
すべての規制の終わり赤い縁のない白い丸に、数本の細い黒い斜線だけが入った標識(III-17「prestanak svih zabrana」)で、文字はありません。それまでの禁止・制限・義務の標識がすべて終わります。
補足国境付近には、道路種別ごとの一般制限速度とライト点灯義務を示す青い大型標識(III-94)が立ちます。学校ゾーンでは7時〜21時に市街地で30km/h、市街地外で50km/hです。

優先関係の標識151217

優先道路
優先道路
優先道路の終わり
優先道路の終わり
譲れ
譲れ
止まれSTOP
止まれ
ラウンドアバウト
ラウンドアバウト
右方優先の交差点の予告
右方優先の交差点
標識のない交差点標識がなければ右から来る車が優先
優先道路の標識黄色のひし形
見た目優先道路は黄色のひし形に白い縁の標識(III-3「put sa prvenstvom prolaza」)で、終わりは同じひし形に黒い斜線(III-3.1)です。譲れは赤縁の逆三角(II-1)、止まれは赤い八角形に白で「STOP」(II-2)で、標識のない交差点では右から来る車が優先です。優先道路のない同格の道路の交差点の手前には、赤縁の白い三角に黒い十字の警告標識(I-26「ukrštanje puteva iste važnosti」)が立つことがあり、主に市街地外に設置されます。
ラウンドアバウトラウンドアバウトの手前には赤縁の白い三角に円形の矢印を描いた警告標識(I-30)と、青い丸に白い矢印が円を描く指示標識(II-45.2「kružni tok saobraćaja」)があります。セルビアの法律は環道内の車の優先を直接定めておらず、通常は入口に逆三角の「譲れ」(II-1)を立てて環道内の車を優先させます。標識がない環道では右方優先の原則が適用され、右から入ってくる車が優先になるため、必ず入口の標識を確認してください。
補足未舗装の道や敷地から舗装道路に出る車、優先道路に入る車は常に譲る側です。

セルビア特有の標識・注意したい標識

30km/h区域30ЗОНА

30km/h区域 Zona 30 / Зона 3012

見た目 白い長方形の中に、赤縁の丸に「30」の速度標識が埋め込まれ、その下にキリル文字で「ЗОНА」と書かれています(III-27)。区域の出口は同じ図柄が白黒になり黒い斜線が入った標識(III-27.1)です。

意味 標識から出口の標識までの区域全体で、最高速度が30km/hに制限されます。

対応 住宅地や学校周辺に多く、出口の標識が出るまで30km/hを守ってください。区域内の交差点は右方優先が基本です。

罰金の例 市街地での速度超過は超過幅に応じて罰金と減点が科されます。

学校ゾーンЗОНА ШКОЛЕ

学校ゾーン Zona škole / Зона школе1213

見た目 白い長方形の中に、赤縁の三角に子どもの絵柄の警告標識が埋め込まれ、その下にキリル文字で「ЗОНА ШКОЛЕ」と書かれています(III-28)。出口は同じ図柄に黒い斜線が入った標識(III-28.1)です。

意味 学校の周辺で、7時〜21時は市街地で30km/h、市街地外で50km/hに制限されます。標識で別の時間が示されている場合はそれに従います。

対応 学校ゾーンでは速度制限の標識がなくても30km/hに落とし、子どもの飛び出しに備えてください。

罰金の例 市街地での速度超過は超過幅に応じて罰金と減点が科されます。

歩行者ゾーンПЕШАЧКА ЗОНА

歩行者ゾーン Pešačka zona / Пешачка зона12

見た目 白い長方形の中に、青い丸に白の歩行者の絵柄が埋め込まれ、その下にキリル文字で「ПЕШАЧКА ЗОНА」と書かれています(III-26)。出口は同じ図柄に黒い斜線が入った標識(III-26.1)です。

意味 歩行者専用の区域で、原則として車は進入できません。ベオグラードのクネズ・ミハイロ通りなど、市街地の中心部にあります。

対応 ナビが誘導しても進入せず、手前の駐車場に止めてください。補助標識で配達や居住者の時間帯が示されていても、レンタカーは対象外です。

罰金の例 進入は違反として罰金の対象になります。

電子料金収受レーン(ENP)ЕНП

電子料金収受レーン(ENP) ENP – elektronska naplata putarine / ЕНП1214

見た目 白地の四角い標識に、黄色の図柄と青い「ЕНП」の文字が描かれています(III-92)。料金所のレーン上部に掲げられ、同じ「ЕНП/ETC」の表示がレーンの看板にも出ます。

意味 車載器(TAG)を付けた車だけが止まらずに通過できるレーンです。磁気カードで支払う車は、係員のいる「GOTOVINA/KARTICE」などのレーンに入ります。

対応 レンタカーに車載器がない場合はENPレーンに入らず、係員のいるレーンでカードを渡して支払ってください。入ってしまうとバーが開かず後退もできません。

罰金の例 料金を払わずに通過すると、未払いの通行料に加えて違反の扱いになります。

速度取締り区間 Kontrola brzine / Контрола брзине1213

見た目 四角い案内標識に、レーダーによる速度取締りを示す絵柄が描かれています(III-66「kontrola brzine」)。地の色と、標識に添えられる文字(キリル文字・英語)は規則の本文で確認できていません。

意味 この先の区間で、レーダーによる速度取締りが頻繁に行われることを知らせます。

対応 固定カメラだけでなく覆面パトカーや区間の平均速度の取締りもあるため、標識の有無にかかわらず制限速度を守ってください。

罰金の例 超過幅に応じて罰金と減点、大幅な超過では免許の停止もあります。

国の一般制限速度とライト点灯義務の標識5080100130

国の一般制限速度とライト点灯義務の標識 Ograničenje najveće dozvoljene brzine na putevima u Republici Srbiji1213

見た目 青地の大きな縦長の標識(III-94)に、白い枠が4段並び、市街地50、市街地外80、自動車専用道100、高速道路130の速度標識と、ライト点灯の絵柄が描かれています。国境の入口などに立ちます。

意味 セルビア国内の道路種別ごとの一般制限速度と、昼間もロービームまたはデイライトの点灯が義務であることを知らせます。

対応 入国時に一度確認し、以後は速度標識がない区間ではこの一般制限で走ってください。ライトは走り出す前に点灯します。

罰金の例 ライトを点灯していないと3,000ディナールの罰金です。

昼間のライト点灯義務 Kratka ili dnevna svetla danju1513

見た目 専用の標識はなく、国境の一般制限速度の標識(III-94)の中にライト点灯の絵柄が含まれます。

意味 昼間も走行中はロービームまたはデイライトを点灯しなければなりません。夜間はハイビームが基本で、対向車や先行車がいるときにロービームに切り替えます。

対応 エンジンをかけたらライトのスイッチをオート任せにせず、ロービームが点いているかを確認してください。オートライトは昼間に消えることがあります。

罰金の例 点灯していないと3,000ディナールの罰金です。

チェーン装着義務

チェーン装着義務 Lanci za sneg / Ланци за снег1213

見た目 青い丸に白で、チェーンを巻いたタイヤの絵柄が描かれた指示標識(II-39)です。終わりは同じ絵柄に赤い斜線が入った標識(III-18)です。

意味 路面に雪があるときは、この区間で駆動輪にチェーンを付けなければなりません。冬季は車にチェーンなどの冬用装備を備えることも義務です。

対応 山岳路でこの標識を見たら、雪があれば安全な場所でチェーンを装着してください。冬に借りる車は、チェーンが積まれているかを出発前に確認しておくと安心です。

罰金の例 冬用装備がないと罰金の対象になります。

標識に出る現地語

標識の表記意味主な場所
Излаз / Izlaz出口高速道路
Обилазак / Obilazak迂回路工事・通行止め
Радови на путу / Radovi na putu道路工事一般道・高速道路
Наплата путарине / Naplata putarine料金所高速道路
ЕНП / ENP電子料金収受レーン料金所
Центар / Centar市街地中心部案内標識
Аеродром / Aerodrom空港案内標識
Полиција / Policija警察市街地・国境
Царина / Carina税関(国境検問)国境
Бензинска станица / Benzinska stanicaガソリンスタンド案内標識
Паркинг / Parking駐車場市街地
Пешачка зона / Pešačka zona歩行者ゾーン市街地
Зона школе / Zona škole学校ゾーン(30km/h)市街地
Контрола брзине / Kontrola brzine速度取締り区間一般道・高速道路
STOP止まれ交差点・料金所・国境
Тунел / Tunelトンネル高速道路・山岳路

隣国との違い

車で直接行き来できる隣国に入ると変わる点です。国境を越える予定がある場合は、隣国のページの「道路標識」の章も併せてご覧ください。

ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアに入ると高速道路や国道で電子ビニエットが必要になり、料金所で払う方式ではなくなります。クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、北マケドニアは同じく料金所で支払う方式ですが、北マケドニアは区間ごとに料金所がある開放式です。

国高速道路の案内標識市街地の入口速度の単位標識のない交差点高速道路の料金ページ
セルビア(この国)緑黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先入口で券を取り、出口の料金所で現金またはカードで支払い—
ハンガリー青白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先e-matrica(電子ビニエット)が必要(10日券6,900フォリント)標識の章
ルーマニア緑白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先国道・高速道路は電子ビニエット「ロビニエタ」が必要。料金所はない標識の章
ブルガリア緑白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先高速道路と主な国道は電子ビニエット。1日5.30ユーロから標識の章
北マケドニア緑黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先区間ごとの料金所で支払い。デナル・ユーロの現金またはカード標識の章
クロアチア緑白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先有料。入口で券を取り、出口で現金またはカードで支払い標識の章
ボスニア・ヘルツェゴビナ緑黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先有料。入口でカードを取り、出口で現金またはカードで支払い標識の章
モンテネグロ緑黄色地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先ソジナ・トンネル2.50ユーロ、高速道路(全区間)3.50ユーロ標識の章

標識の形と色の基本、国ごとの違いの一覧は「国ごとの道路標識の違い」にまとめています。

セルビアで運転するときの注意点

  1. 高速道路は入口で券を取り、出口で支払い
  2. 国境を越える際は許可と保険を事前に確認
  3. 標識のないラウンドアバウトは右から来る車が優先
  4. 区間の平均速度でも速度違反の対象
  5. 11月1日〜4月1日はチェーンの携行が必要

1高速道路は入口で券を取り、出口で支払い

変更されやすい項目です(毎年変わる)

高速道路「auto-put(アウトプト)」は、入口の料金所で磁気カードの通行券を取ります。出口の料金所「naplatna stanica(ナプラトナ・スタニツァ)」で通行券を渡し、現金かクレジットカードで支払います。ベオグラード〜ニシュ南は乗用車1,180ディナール(10.50ユーロ)です。通行券を紛失したり出口で渡せなかったりすると、その区間の最長距離の料金を請求されます。TAG(ENP)を付けた車は専用レーンで停止せずに通過できます。

出典:セルビア道路公社(Putevi Srbije)、セルビア道路公社(料金表 2026年7月1日から)、セルビア道路公社(ENP)

2国境を越える際は許可と保険を事前に確認

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

セルビアのグリーンカード(国際自動車保険証)はコソボを対象にしておらず、ADACによると多くのレンタカー会社はコソボやアルバニアへの持ち出しを認めていません。第三国からコソボに入り、そこから陸路でセルビアに入ろうとすると入国を拒否されます。ADACによると、車体に目立つ傷がある車は警察の損傷証明がないと出国できません。

出典:ADAC、グリーンカード協議会(Council of Bureaux)、外務省 海外安全ホームページ

3標識のないラウンドアバウトは右から来る車が優先

セルビアでは、優先の標識がないラウンドアバウト(環状交差点)では右から来る車が優先になります。つまり、これから入ってくる車が優先される場合があります。入口に「譲れ」の標識があれば、環道の中の車が優先です。日本の環状交差点の感覚で進まず、入口の標識を必ず確認してください。

出典:ADAC、外務省 海外安全ホームページ

4区間の平均速度でも速度違反の対象

乗用車の制限速度は、市街地50km/h(標識で最大80km/h)、市街地外80km/h、自動車専用道「motoput(モトプト)」100km/h、高速道路130km/hです。セルビアの法律では、速度の規定はその場の速度だけでなく区間の平均速度にも適用されます。外務省は、道路によっては路面が悪く照明も少ないため、夜間の運転に注意するよう呼びかけています。

出典:セルビア道路交通安全庁(道路交通安全法 第42条・第44条)、外務省 海外安全ホームページ

511月1日〜4月1日はチェーンの携行が必要

11月1日から4月1日までは、雪や氷、凍結のある路面では冬タイヤ(M+S、溝4mm以上)が必要です。この期間はチェーンをトランクに積み、必要な場所で装着します。ズラティボル(Zlatibor)やコパオニク(Kopaonik)などの山へ行く場合は、レンタカーの冬装備を借りる前に確認しておきましょう。スパイクタイヤは禁止されています。

出典:ADAC、Euronews Srbija(AMSSの説明)、セルビア内務省(よくある質問:冬の装備)

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セルビアで起きているトラブル

市街地の駐車ゾーンで料金未払いの場合は罰金

市内の路上に駐車する場合は、「ZONE1」などの看板の指示に従い、SMSで駐車料金を支払う仕組みになっています。事前に支払わなかった場合は、駐車違反として罰金が科されます。

対策駐車したら看板でゾーンと時間の制限を確認し、すぐに支払ってください。ベオグラードでは市の駐車公社の公式アプリでカード払いもでき、未払いで発行された追加料金の通知もアプリで確認して支払うことができます。

出典:外務省 海外安全ホームページ(セルビア 安全対策基礎データ)(2026年3月)、ベオグラード市駐車公社 Parking Servis(公式アプリの案内)

路面の穴や暗い道、無謀な追い越し

道路は場所によって路面状態が悪く、穴が開いていることもあります。照明が不十分な所も多く、夜間の運転には特に注意が必要とされています。危険な車線変更や追い越しなど、交通規則を無視した無謀な運転をする車も比較的多く見られます。

対策夜間の長距離運転は避け、速度を控えめにしてください。信号のない交差点では、優先道路の標識をよく確認しましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ(セルビア 安全対策基礎データ)(2026年3月)、在セルビア日本国大使館「安全の手引き(セルビア共和国)」(2025年1月)

事故後に車を動かすと責任を問われるおそれ

在セルビア日本国大使館によると、事故に遭った場合は警察に連絡し、警察の現場検証が終わるまで車を動かしてはいけません。車を動かすと、動かした人に責任があったとみなされることがあります。保険金の請求には警察の証明書が必要で、証明書には事故の責任の有無も記載されます。

対策事故が起きたら192番(警察)に通報し、現場検証が終わるまで車を動かさずに待ってください。レンタカー会社にもすぐに連絡し、指示を受けましょう。

出典:在セルビア日本国大使館「安全の手引き(セルビア共和国)」(2025年1月)

北マケドニアなどへの入国時にグリーンカードの提示を求められる場合あり

在セルビア日本国大使館によると、セルビアの車で北マケドニア、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナに入る際、自動車保険が有効であることを示す証書(グリーンカード)の提示を求められることがあります。事前に用意していないと国境で購入することになり、割高になります。なお、ボスニア・ヘルツェゴビナのグリーンカード事務局は、セルビアのナンバーの車はナンバーが保険の証明とみなされるとしています。

対策国外へ出る予定は予約時にレンタカー会社へ伝え、グリーンカードなど国外で利用できる保険の書類が車にあるか出発前に確認してください。

出典:在セルビア日本国大使館「安全の手引き(セルビア共和国)」(2025年1月)、ボスニア・ヘルツェゴビナ グリーンカード事務局(外国の車で入国する運転者への案内)(日付の記載なし。現行のページ)

コソボ経由でセルビアに入ろうとすると入国を拒否される

セルビアはコソボを独立国として認めておらず、両政府がそれぞれ検問所を設けて出入国を管理しています。第三国からコソボに入り、そこから陸路でセルビアに入ろうとすると、セルビアは不法入国とみなし、入国を拒否されます。

対策コソボを含む周遊では、経路と国境の扱いを外務省や大使館の情報で事前に確認してください。借りた車でコソボに入れるかも、レンタカー会社に確認しましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ(セルビア 安全対策基礎データ)(2026年3月)

国を問わず起きているトラブルは「ヨーロッパ共通のトラブル」に、被害にあった際の手順は「盗難・紛失のときの手順」にまとめています。

緊急時の連絡先

事故や故障の際の手順は「事故・故障のときの手順」をご覧ください。電話番号は公式の案内から転記していますが、変更されることがあります。出典のページでもご確認ください。

緊急通報(警察・救急・消防)
警察192、救急194、消防193ロードサービス(AMSS)は1987
故障・パンク時の連絡先(ロードサービス)
レンタカー会社契約書などに記載された24時間対応窓口に最初に連絡します。自分でレッカー車や修理業者を手配しないでください。
AMSS(セルビア自動車連盟)1987会員と、提携する外国の自動車クラブの会員向けのサービスです。会員以外も料金表どおりの料金で利用できます。国外からは +381 11 3331200 にかけます。
日本大使館・総領事館
在セルビア日本国大使館ベオグラード+381 11 301 2800夜間・休日は、代表番号から緊急対応の電話に転送されます。ウェブサイト

出典:外務省 海外安全ホームページ、セルビア自動車連盟(AMSS)、AMSS ロードサービスと情報、在セルビア日本国大使館、在セルビア日本国大使館(開館時間・休館日)、外務省 在外公館リスト

ほかの国・地域の番号、外務省の窓口、たびレジの案内は「国ごとの緊急連絡先」にまとめています。

出典・参考資料

  1. 外務省 海外安全ホームページ anzen.mofa.go.jp
  2. セルビア道路交通安全庁(道路交通安全法) abs.gov.rs
  3. ADAC adac.de
  4. セルビア道路公社(Putevi Srbije) putevi-srbije.rs
  5. セルビア道路公社(料金表 2026年7月1日から) putevi-srbije.rs
  6. Euronews Srbija(セルビア自動車連盟AMSSの説明) euronews.rs
  7. セルビア内務省(よくある質問:冬の装備) mup.gov.rs
  8. セルビア自動車連盟(AMSS) amss.org.rs
  9. セルビア外務省 mfa.rs
  10. セルビア自動車連盟(AMSS) amss.org.rs
  11. 警察庁(ジュネーブ条約締約国一覧) npa.go.jp
  12. セルビア道路交通標識規則 第31条(III-27 zona 30) paragraf.rs
  13. セルビア自動車連盟 AMSS(義務の装備と交通規則) amss.org.rs
  14. セルビア道路公社 Putevi Srbije(ENP) putevi-srbije.rs
  15. セルビア道路交通安全法 第77条(ライトの使用) paragraf.rs
  16. Wikipedia: Road signs in Serbia en.wikipedia.org
  17. ベオグラード大学 博士論文(国の学術リポジトリ NaRDuS、ラウンドアバウトの優先) nardus.mpn.gov.rs