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スペインでレンタカーを運転するときの交通ルールと注意点

更新日 2026年11月1日

スペイン

2026年1月から、故障や事故で停止した場合は三角表示板ではなく、ネットにつながる警告灯V16を使用します。市街地の速度は道路によって30km/hか50km/hで、ロータリーは原則として外側の車線から出ます。

基本情報(早見表)

一般的な乗用車を、運転経験のある成人が運転する場合の規定です。上付きの数字は「出典・参考資料」の番号を示します。

通行方向
右側通行1
市街地
片側1車線は30km/h、2車線以上は50km/h2詳しく車道と歩道の段差がない道は20km/h
市街地外の一般道
90km/h23詳しく中央分離帯のある一般道では、標識で100km/hの区間もあります
高速道路
120km/h32詳しく市街地を通る区間は80km/h
飲酒運転
血中0.05%まで(呼気1リットルあたり0.25mg)1免許を取って2年未満は血中0.03%(呼気0.15mg)
高速料金
多くの高速道路は無料。有料区間は料金所で現金またはカード45詳しくVía-T(ETC)専用レーンには入らないでください。AP-68の一部は2026年11月11日から無料になります
昼間のライト
義務ではない67トンネル(「Túnel」の標識がある区間)と、見通しが悪い場合は点灯します
必携の装備
V16(ネット接続型の警告灯)、反射ベスト869詳しくスペイン登録の車は三角表示板では代えられません。スペアタイヤか修理キットも必要です
冬季の装備
決まった期間なし。雪で標識や指示が出たらチェーンまたは冬タイヤ610山と雪の結晶のマーク(3PMSF)付きの冬タイヤならチェーンの代わりになります
進入規制区域
マドリードやバルセロナなどにZBE(低排出ゾーン)1112詳しくマドリード中心部はラベルBとCの車は駐車場に止める場合だけ、ラベルなしは不可。外国ナンバーは登録が必要な町もあります
携帯電話
手に持つことは禁止。イヤホンやヘッドホンも不可613詳しく手に持って使うと200ユーロ
緊急通報
112(治安警察隊062、国家警察091、地元警察092)14連絡先
日本の免許証
国外運転免許証と日本の免許証151617パスポートも携帯します。マイナ免許証ではなく従来の免許証を持参してください

各国の数値を並べて比較するには交通ルール比較表をご覧ください。マイナ免許証のみでは、海外で運転免許証として認められないおそれがあります(詳細)。

スペインの道路標識

スペインの案内標識は、高速道路(autopista・autovía)が青地に白、一般道が白地に黒で、欧州路線のE番号だけが緑です。市街地の制限速度は車線数で50・30・20km/hに分かれ、町の入口の標識がその合図になります。有料区間の料金所では、青地に白い「T」のレーン(Vía-T専用)を避けて、現金かカードのレーンに入ってください。

ウィーン条約型です。警告は赤縁の白い三角、禁止は赤縁の白い丸、指示は青い丸、案内は青か白の四角です。2025年7月に標識のカタログが全面改定され、低排出ゾーン用の進入禁止(R-120)や取締りカメラの予告(S-991)など新しい標識が加わりましたが、入れ替えは段階的に進められています。182625

高速道路の案内標識
高速道路(青)
一般道の案内標識Town
一般道の案内(白)
市街地の入口Town
市街地の入口
制限速度50
制限速度(km/h)
優先道路
優先道路
右方優先の交差点の予告
右方優先の交差点
譲れ
譲れ

図は当サイトが形と色を再現したものです。実際の標識とは細部が異なります。

高速道路の案内標識1827282342925

高速道路の呼び方Autopista / Autovía
案内標識の色青
始まりの標識青い四角に白で、高架の道路を正面から見た絵柄がautopista(S-1)の始まりです。autovía(S-1a)は同じ青地で、橋のない中央分離帯付きの道路の絵柄です。終わりはそれぞれ同じ絵柄に赤い斜線が入ります(S-2・S-2a)。どちらも制限速度は120km/hで、autopistaの多くは有料、autovíaは無料です。
番号の付け方無料の高速道路はAと数字(A-2など)、有料はAPと数字(AP-7など)で、青地に白の枠に書かれます。国道はNと数字で赤地、州道は州の記号で色が異なり、欧州路線のE番号は緑地に白です。都市の環状道路はM-30、B-10のように都市の記号が付きます。
出口の表示Salida 出口の1000m手前と500m手前に青地に白の予告標識があり、上部の小さな板に出口の絵柄(分岐する矢印)と出口番号が入ります。分岐点には同じ絵柄と番号の矢印形の標識が立ち、行き先が一般道なら白地に黒、別の高速道路なら青地に白で書かれます。出口番号は起点からのキロ数と一致します。
高速道路以外の案内標識一般道(carretera convencional)の案内標識は白地に黒字です。高速道路へ向かう行き先は白い標識の中でも青地の枠に入れて示され、観光地は茶色、工事中の仮設標識は黄色地に黒です。
料金の表示有料のautopista(AP)では、入口で券を取り出口で支払う区間と、1か所で全額を支払う区間があります。料金所のレーンのうち、青地に白い「T」の丸い標識(R-418)はVía-T(電子料金収受機器)専用で、機器のない車はバーが開きません。四角い「T」の標識(S-32)は機器と現金・カードの両方が使える混合レーンです。無料のautovíaには料金所がありません。
補足2018〜2021年にAP-7の大半やAP-2、AP-4などの料金が廃止され、現在有料なのはAP-9、AP-6、AP-66、マドリード放射道路(R-2〜R-5)、マラガ付近のAP-7などに限られます。

市街地の入口・出口183025

市街地の入口Town
入口
市街地の出口Town
出口
見た目白い長方形に黒い縁と黒字で町名を書いた標識(S-500)です。2025年の新しい規定では、町名の標識にその道路の制限速度(赤縁の丸い速度標識)を添えることができます。出口の標識(S-510)は同じ町名に赤い斜線が入ります。
入ると市街地の制限速度は、片側2車線以上の道路が50km/h、片側1車線の道路が30km/h、車道と歩道の段差がない道路が20km/hです。
補足標識に速度が書かれていない場合でも、市街地では車線数に応じた上限が自動的に適用されます。

制限速度の標識183125

制限速度50
制限速度
制限速度の終わり50
制限速度の終わり
すべての規制の終わり
すべての規制の終わり
形と単位赤い縁の丸、km/h。白地に赤縁の丸に黒い数字(R-301)で、単位は書かれません。制限速度の下限は青い丸に白い数字です。
終わりの標識白い丸に灰色の数字と黒い斜線(R-501)で、その道路の一般制限速度に戻ります。
すべての規制の終わり白い丸に、細い黒い斜線を何本か並べた帯が入った標識(R-500)で、それまでの禁止・制限がすべて終わります。
補足一般制限速度は高速道路(autopista・autovía)120km/h、市街地外の一般道90km/h、市街地は50・30・20km/hです。国境には全国の制限速度をまとめた標識(S-940)が立ちます。

優先関係の標識3233182534

優先道路
優先道路
優先道路の終わり
優先道路の終わり
譲れ
譲れ
止まれSTOP
止まれ
ラウンドアバウト
ラウンドアバウト
右方優先の交差点の予告
右方優先の交差点
標識のない交差点標識がなければ右から来る車が優先
優先道路の標識黄色のひし形
見た目優先道路は白縁の黄色いひし形(R-3)、終わりは同じ標識に黒い斜線(R-4)です。譲れは赤縁の白い逆三角形(R-1、Ceda el paso)で、中に文字はありません。止まれは赤い八角形に白で「STOP」(R-2)です。標識のない右方優先の交差点の手前には、赤縁の白い三角に黒い十字の警告標識(P-2)が立つことがあります。
ラウンドアバウトラウンドアバウト(glorieta)の手前には赤縁の三角に反時計回りの矢印(P-4)、入口には青い丸に白い矢印(R-402)が立ちます。環道内を走る車が優先で、入る側が道を譲ります。出口に向かう際は外側の車線に寄ってください。
補足標識のない交差点では右から来る車が優先ですが、舗装道路は未舗装道路に対して優先です。高速道路の本線は合流する車より優先されます。

スペイン特有の標識・注意したい標識

低排出ゾーンZBE

低排出ゾーン Zona de Bajas Emisiones (ZBE)1819202122

見た目 白い長方形の上に「ZBE」や「Zona de Bajas Emisiones」の文字、中に赤縁の白い丸と排ガスを出す車の絵柄(R-120)、下に進入できる環境ラベル(0、ECO、C、Bなど)を書いた板が付きます。入口にはナンバーを読むカメラがあります。

意味 DGTの環境ラベル(distintivo ambiental)の区分で進入を制限する区域です。マドリードは市全域、バルセロナは環状道路の内側で、ラベルのない車(A区分)は進入できません。

対応 スペインのナンバーの車はラベルの区分がDGTに登録されており、新しい車なら通常はC以上で進入できます。外国ナンバーの車は事前登録が必要な都市があるため、入口の板で対象区分を確認してください。

罰金の例 マドリードでは、許可のない進入は200ユーロ(早期納付で100ユーロ)です。

電子料金収受の専用レーンT

電子料金収受の専用レーン Vía-T / Telepeaje2318

見た目 料金所のレーン上部に、青地に白い「T」の標識があります。丸い標識(R-418)は機器を付けた車の専用レーン、四角い標識(S-32)は現金やカードも使える混合レーンです。

意味 丸い「T」のレーンは、Vía-Tの車載機器がないとバーが開きません。四角い「T」や現金・カードの絵柄のレーンなら支払えます。

対応 料金所の手前で、現金やカードの絵柄があるレーンに寄ってください。誤って専用レーンに入った場合は、インターホンで係員を呼びます。

速度取締りカメラ・区間取締りの予告

速度取締りカメラ・区間取締りの予告 Control de velocidad (radar) / Radar de tramo18424

見た目 青い長方形に白で、乗用車・トラック・オートバイなどの絵柄を描いた標識(S-991a・S-991b)です。制限速度の丸い標識が添えられたり、「Radar de tramo」などの板が付いたりします。対象でない車種の絵柄は省かれることがあります。

意味 固定式のカメラか区間取締りがあります。区間取締りは始点と終点でナンバーを読み取り、平均速度で判定します。

対応 標識の先は区間全体で制限速度を守ってください。固定式は標識で予告されますが、移動式は予告がありません。

時間制限付き有料駐車区域 Zona de estacionamiento limitado (Zona azul / ORA)確認中18

見た目 白い長方形の中に、駐車を規制する丸い図柄(赤縁の青い丸に赤い斜線)と「ZONA」の文字が入り、最長時間や有料の時間帯が書かれています。路上の駐車枠は青い線で、近くに精算機があります。

意味 決められた時間内だけ駐車でき、精算機かアプリで支払って券を車内に置く必要があります。緑の線は居住者優先で、来訪者は短時間しか停められません。

対応 青い線の枠に停めたら、精算機で時間分を支払い、券をダッシュボードに置いてください。白い線は無料、黄色の線は駐停車禁止や荷さばき用です。

国の一般制限速度の一覧標識 Limitaciones de velocidad en España (S-940)確認中1825

見た目 国境の入口に立つ青地の縦長の標識で、高速道路、一般道、市街地の絵柄の横に120、90、50などの赤縁の丸い速度標識が並びます。

意味 スペインに入った時点で適用される一般制限速度の一覧です。

対応 フランスやポルトガルから陸路で入国する際は、この標識で制限速度の切り替わりを確認してください。

標識に出る現地語

標識の表記意味主な場所
Salida出口高速道路・駐車場
Desvío迂回路一般道・工事(黄色の標識)
Obras工事中工事区間
Carretera cortada通行止め一般道
Sentido único一方通行市街地
Prohibido aparcar / Estacionamiento prohibido駐車禁止市街地
Peaje料金所高速道路(AP)
Despacio徐行一般道・工事
Ceda el paso譲れ交差点(逆三角形)
Centro ciudad / Centro urbano市街地中心部市街地の案内
Todas direcciones全方向市街地の案内(環状道路へ誘導)
Aeropuerto空港案内標識
Alquiler de coches / Devoluciónレンタカー / 返却空港・駅
Gasolineraガソリンスタンド案内標識
Policía / Guardia Civil警察案内標識
Cambio de sentidoUターン(転回路)高速道路・幹線道路

隣国との違い

車で直接行き来できる隣国に入ると変わる点です。国境を越える予定がある場合は、隣国のページの「道路標識」の章も併せてご覧ください。

ポルトガルに入っても高速道路の案内標識は同じ青ですが、料金所のない電子課金区間が多くなります。フランスに入ると高速道路は青のままで、一般道の案内が緑と白に変わり、ビニエットは不要です。

国高速道路の案内標識市街地の入口速度の単位標識のない交差点高速道路の料金ページ
スペイン(この国)青白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先多くの高速道路は無料。有料区間は料金所で現金またはカード—
フランス青赤い縁の白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先多くの高速道路が有料。料金所でカードまたは現金標識の章
ポルトガル青白地に町名km/h標識がなければ右から来る車が優先料金所で支払う区間と、料金所のない電子料金の区間がある標識の章

標識の形と色の基本、国ごとの違いの一覧は「国ごとの道路標識の違い」にまとめています。

スペインで運転するときの注意点

  1. 故障・事故で停止した際は三角表示板ではなくV16を屋根に設置
  2. 一般道は90km/h、市街地は車線数により30または50km/h
  3. ロータリーは中を回る車が優先、退出は一番外側の車線から
  4. 自転車の追い越しは20km/h減速・1.5m間隔、渋滞時は緊急車両の通り道を確保
  5. 高速道路の多くは無料、有料区間ではVía-T専用レーンを回避
  6. 大都市の低排出ゾーンは環境ラベルで進入可否が決定
  7. 違反で停止を求められたら、その場での支払いで半額
  8. 運転中はイヤホンも禁止、携帯電話は手に持つと違反
  9. ガソリンはGasolina、軽油はGasóleo
  10. アンドラへはパスポートを携行、戻りの税関には免税の上限

1故障・事故で停止した際は三角表示板ではなくV16を屋根に設置

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

2026年1月から、スペインで登録された車は、故障や事故で停止した際、ネットにつながる黄色い警告灯V16(ウベ・ディエシセイス)で知らせます。三角表示板やネットにつながらない警告灯は使用できません(外国で登録された車は三角表示板でも認められます)。V16は点灯させて車の屋根に置けば、車から降りずに後続車へ知らせることができ、位置は交通総局(DGT)に送られます。救急や警察には通知されないため、助けが必要な場合は112に電話してください。受け取りの際に、V16が車のどこにあるか確認しておきましょう。

罰金の例V16を積んでいない車は80ユーロの罰金の対象

出典:スペイン交通総局(DGT):V16、DGT(交通総局の機関誌)、スペイン交通総局(DGT)

2一般道は90km/h、市街地は車線数により30または50km/h

上限は、高速道路(Autopista、Autovía)が120km/h、そのほかの市街地外の道路が90km/hです。市街地は、片側1車線の道路が30km/h、片側2車線以上の道路が50km/h、車道と歩道の段差がない道路が20km/hです。一般道で追い越す際も、上限を超えてはいけません。取締りには、場所が知らされる固定式のほか、区間の平均速度を測る方式、移動式、ヘリコプターやドローンからの測定もあります。

出典:スペイン交通総局(DGT)、DGT(交通総局の機関誌)、スペイン交通総局(DGT・外国人向け)

3ロータリーは中を回る車が優先、退出は一番外側の車線から

Glorieta(グロリエタ)やRotonda(ロトンダ)と呼ばれるラウンドアバウトは反時計回りで、中を回っている車が優先です。進入する際は、空いていれば右側の車線から入ります。出口が近づいたら外側の車線に移ってウインカーを出し、移れなければもう1周してください。内側の車線から外側の車線を横切って出ることは、路面の矢印などで認められている場合を除いて違反になります。

出典:スペイン交通総局(DGT):ロータリー、スペイン交通総局(DGT):ロータリー、スペイン交通総局(DGT):6つの場面

4自転車の追い越しは20km/h減速・1.5m間隔、渋滞時は緊急車両の通り道を確保

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

2026年10月の規則改正で、市街地外で自転車を追い越す際は、速度を道路の上限より20km/h以上落とすことになりました。横の間隔は従来の規則どおり1.5m以上空け、片側2車線以上の道路では、隣の車線へ完全に移ります。市街地では、前を走る自転車との間を5m以上空けてください。高速道路などで渋滞して車が歩く速さになるか停止したら、緊急車両の通り道を空けます(2車線なら左右に寄せ、3車線なら左の車線は左へ、ほかは右へ寄せます)。

罰金の例自転車との間を1.5m空けずに追い越すと200ユーロ

出典:スペイン交通総局(DGT)、スペイン交通総局(DGT)、DGT(交通総局の機関誌)

5高速道路の多くは無料、有料区間ではVía-T専用レーンを回避

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

2018〜2021年に地中海沿いのAP-7などの料金がなくなり、現在は無料の高速道路が多くなっています。料金が残るのは、マラガ〜グアディアロのAP-7、ガリシアのAP-9、マドリードから出る放射道路(R-2〜R-5)、マドリード北西のAP-6(セゴビア方面のAP-61、アビラ方面のAP-51を含む)などで、料金所で現金(ユーロ)かカードで支払います。どの料金所にも、日本のETCにあたるVía-T(ビア・テ)専用のレーンがあるため、そこには入らないでください。AP-68は2026年11月11日から、ラ・リオハ州とアラゴン州の区間が無料になります。

出典:スペイン運輸・持続可能モビリティ省、スペイン政府(行政総合窓口)、スペイン下院(政府答弁、2026年2月)、スペイン運輸・持続可能モビリティ省(現行の有料高速道路)

6大都市の低排出ゾーンは環境ラベルで進入可否が決定

変更されやすい項目です(時々大きく変わる)

大きな町にはZBE(セタ・ベ・エ、低排出ゾーン)があり、車の環境ラベル(Distintivo ambiental:0、ECO、C、B)で入れるかが決まります。スペインのナンバーの車は、登録情報で区分が決まっています。マドリード中心部のDistrito Centro(ディストリト・セントロ)は、CとBの乗用車は公共の駐車場などに止める場合だけ入ることができ、ECOと0は自由に走行できます。バルセロナのZBEは平日の7〜20時に古い車の通行を禁止しており、外国ナンバーの車は事前の登録が必要です(確認に最大15日)。

出典:マドリード市(Madrid 360)、バルセロナ市(ZBE条例)、バルセロナ都市圏(AMB)

7違反で停止を求められたら、その場での支払いで半額

スペインに住所のない運転者が警察に違反を指摘されると、罰金を支払うか同じ額を預けないと、先へ進めません。その場で支払えば50%引きになり、手続きはそこで終わります。支払わずに異議を申し立てる場合は、全額を預けないと車はその場に止め置かれます。カメラで記録された違反は、後から通知が届き、ウェブサイトなどで支払えます。

罰金の例速度超過は、超えた幅に応じて100〜600ユーロ

出典:スペイン交通総局(DGT):英語の案内、スペイン交通総局(DGT)、スペイン交通総局(DGT):罰金の支払い

8運転中はイヤホンも禁止、携帯電話は手に持つと違反

スマートフォンを手に持って使用することは禁止されており、通話はハンズフリーで行います。イヤホンやヘッドホンを付けて運転することも禁止です。ナビやスマートフォンを手で操作することも違反になるため、目的地は走り出す前に設定しておきましょう。

罰金の例携帯電話を手に持つと200ユーロ。イヤホンを付けての運転も200ユーロ

出典:スペイン交通総局(DGT)、DGT(交通総局の機関誌)

9ガソリンはGasolina、軽油はGasóleo

法令ではなく、現地の慣習です

ガソリンはGasolina(ガソリーナ、95か98)、軽油はGasóleo(ガソーレオ)で、料金の表示では「Gasóleo A」などと書かれています。給油機と新しい車の給油口には、ガソリンは丸の中に「E5」「E10」、軽油は四角の中に「B7」などの表示があり、EUで共通です。係員のいないDesatendido(デサテンディード)の給油所もあるため、借りた車の燃料は受け取りの際に確認しておきましょう。

出典:スペイン エコロジー移行省(燃料の種類)、DGT(交通総局の機関誌)、スペイン政府(給油所地図)

10アンドラへはパスポートを携行、戻りの税関には免税の上限

スペインからアンドラへは、La Seu d'Urgell(ラ・セウ・ドゥルジェイ)からN-145で入ります。アンドラはシェンゲン圏の外で、入国にはパスポートが必要です。スペインへ戻る際は税関があり、免税になる燃料は車のタンクの分と10リットルまでの携行缶の分だけです。アンドラ国内では、11月1日から5月15日まで、冬タイヤを装着するか、チェーンなどを車に積んでおく必要があります。

出典:アンドラ政府観光局、アンドラ政府観光局(旅行者情報)、スペイン税務庁(税関)

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スペインで起きているトラブル

「パンクしている」と停車させて車内の荷物を盗む手口

タイヤをわざとパンクさせたり、パンクしていると指摘したりして車を止めさせ、確認や修理を手伝うふりをしているすきに、仲間が車内の物や車そのものを盗みます。高速道路のサービスエリアや路肩で起きており、2025年10月にもAP-7のサービスエリアで旅行者を狙った3人がカタルーニャ州警察に逮捕されたと報じられました。在バルセロナ日本国総領事館は2026年8月にも、この手口による被害を伝えています。

対策パンクを指摘されても路肩ではすぐに止まらず、ガソリンスタンドなど安全な場所まで移動してください。車外に出る際は必ずドアをロックし、貴重品は身につけておきましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ(スペイン 安全対策基礎データ)(2025年11月)、在バルセロナ日本国総領事館 領事メール「バカンスシーズンにおける盗難被害増加の注意喚起」(2026年8月)、El Periódico(報道)(2025年10月)

SAや荷物の積み込み中に話しかけられ鞄を盗まれる手口

バルセロナ近郊の高速道路サービスエリアで、車を降りたところで男に話しかけられ、対応している間に別の男が助手席の鞄を持ち去る被害がありました。レンタカーに荷物を積み込んでいる時や、パンクを指摘されてタイヤを確認している時に、座席に置いた貴重品を盗まれる事案も増えています。

対策車を止める際は、防犯カメラに映る場所か人目のある場所を選んでください。車外で作業する際も貴重品は身につけ、見知らぬ人に声をかけられても車内の荷物から目を離さないようにしましょう。

出典:在バルセロナ日本国総領事館 領事メール「安全対策周知」(2025年7月)、在バルセロナ日本国総領事館 領事メール「バルセロナにおける窃盗被害の現状と注意喚起(被害の増加)」(2025年2月)

テネリフェ島の観光地での車上荒らしの多発

カナリア諸島のテネリフェ島では、テイデ国立公園内やサンタ・クルス・デ・テネリフェ市など、観光客が多く集まる場所で車上荒らしが多発しています。

対策車内に荷物を残さず、外から見える場所に何も置かないようにしてください。短時間でも必ず施錠し、人目のある場所に止めましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ(スペイン 安全対策基礎データ)(2025年11月)

後日届く交通違反の罰金と事務手数料の請求

レンタカーで交通違反をすると、レンタカー会社が運転者の情報を違反の処理機関に伝え、その事務手数料を請求するのが一般的で、罰金そのものは契約時の住所に後から届きます。バスク州の消費者保護機関が2024年にレンタカー事業者を35件検査したところ、約74%で罰金処理の事務手数料を定めた条項が見つかり、不当な条項として扱われました。

対策制限速度などの交通規則を守ってください。契約前に違反時の手数料を確認し、後日の請求については罰金と手数料の内訳を確認しましょう。

出典:スペイン欧州消費者センター(CEC、消費省)「車のレンタル」、バスク州消費者機関 Kontsumobide「検査報告 01/24 レンタカー契約の不当条項」(2025年2月)

返却後に傷の修理代を請求される

スペインの欧州消費者センターによると、借りる時に申告していない傷は運転者の責任とされます。カウンターで勧められる追加の補償でも、ガラスやタイヤなどの損傷は対象外のことが多くなっています。バスク州の検査では、損傷処理の事務手数料を定めた条項も約69%で見つかりました。

対策受け取る際に車を細かく確認し、小さな傷も書面に残して控えをもらってください。営業時間内に返却し、係員に車を確認してもらいましょう。

出典:スペイン欧州消費者センター(CEC、消費省)「車のレンタル」、バスク州消費者機関 Kontsumobide「検査報告 01/24 レンタカー契約の不当条項」(2025年2月)

地中海沿岸の豪雨で道路が冠水し車が流されるおそれ

地中海沿岸では、時期によって集中豪雨による洪水が頻繁に起きます。道路が急に冠水し、流れのある水に入ると、見た目は危険がなさそうでも車ごと押し流されるおそれがあります。2026年10月にも、バレンシア州北部やカタルーニャ州沿岸部で局地的な豪雨の警報が出されました。

対策出発前にスペイン気象庁(AEMET)の警報と道路情報を確認し、冠水した区間には入らずに引き返してください。川や涸れ川の近くには車を止めないようにしましょう。車ごと閉じ込められた場合は、112に通報する必要があります。

出典:スペイン交通総局(DGT)「Emergencias en carretera: ¿sabe qué hacer?」(2025年5月)、在バルセロナ日本国総領事館 領事メール「悪天候(豪雨)に関する注意喚起(バレンシア州、カタルーニャ州)」(2026年10月)

国を問わず起きているトラブルは「ヨーロッパ共通のトラブル」に、被害にあった際の手順は「盗難・紛失のときの手順」にまとめています。

旅行者の体験談に見られるトラブル(未確認情報、3件)は「旅行者の体験談」のページに掲載しています。

緊急時の連絡先

事故や故障の際の手順は「事故・故障のときの手順」をご覧ください。電話番号は公式の案内から転記していますが、変更されることがあります。出典のページでもご確認ください。

緊急通報(警察・救急・消防)
112(治安警察隊062、国家警察091、地元警察092)
故障・パンク時の連絡先(ロードサービス)
レンタカー会社契約書などに記載された24時間対応窓口に最初に連絡します。自分でレッカー車や修理業者を手配しないでください。
高速道路で止まったら故障した場合は、V16警告灯で知らせ、反射ベストを着用して、ガードレールの外など安全な場所で待ちます。救援が必要な場合は112に連絡してください(交通総局の外国人向けの案内)。
スペイン王立自動車クラブ(RACE)のロードサービスは会員向けで、レンタカーは対象外と案内されているため、掲載していません。
日本大使館・総領事館
在スペイン日本国大使館マドリード+34 91 590 7600領事部の直通番号は +34 91 590 7614 です。人身事故などの緊急の場合は、夜間・休日も対応します。ウェブサイト
在バルセロナ日本国総領事館+34 93 280 3433人命に関わるような緊急の場合は、休日・夜間も対応します。ウェブサイト
在ラスパルマス領事事務所+34 928 244 012カナリア諸島を管轄しています。人身事故などの緊急の場合は、開館時間外も対応します。ウェブサイト

出典:スペイン交通総局(DGT・外国人向け)、DGT(交通総局)「En caso de emergencia」(2026年3月5日更新)、外務省(在外公館リスト)、在スペイン日本国大使館、外務省 海外安全ホームページ、在バルセロナ日本国総領事館、在スペイン日本国大使館(在ラスパルマス領事事務所案内)

ほかの国・地域の番号、外務省の窓口、たびレジの案内は「国ごとの緊急連絡先」にまとめています。

出典・参考資料

  1. スペイン官報(道路交通規則) boe.es
  2. スペイン交通総局(DGT) dgt.es
  3. DGT(交通総局の機関誌) revista.dgt.es
  4. スペイン交通総局(DGT・外国人向け) dgt.es
  5. スペイン政府(行政総合窓口) administracion.gob.es
  6. Your Europe(EU) europa.eu
  7. DGT(交通総局の機関誌、2025年6月) revista.dgt.es
  8. スペイン交通総局(DGT):V16 dgt.es
  9. スペイン消費省(欧州消費者センター) portal-cec.consumo.gob.es
  10. DGT(交通総局の機関誌) revista.dgt.es
  11. マドリード市(Madrid 360) madrid360.es
  12. バルセロナ都市圏(AMB) zberegistre.ambmobilitat.cat
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  16. スペイン交通総局(DGT・外国人向け) dgt.es
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  19. マドリード市(Madrid 360):低排出ゾーン madrid360.es
  20. バルセロナ都市圏(AMB):ZBEの対象車両 amb.cat
  21. スペイン交通総局(DGT):ZBEに関する指示(2023年) www-pro.dgt.es
  22. Híbridos y Eléctricos:ZBEの新標識(2021年) hibridosyelectricos.com
  23. スペイン運輸・持続可能モビリティ省:AP-9のVía-T案内 transportes.gob.es
  24. OKDIARIO:取締り標識S-991の見た目(2025年) okdiario.com
  25. Wikipedia(英語版):Road signs in Spain en.wikipedia.org
  26. スペイン交通総局(DGT):標識カタログの更新(2025年6月) dgt.es
  27. スペイン官報(BOE):道路標識の設置基準 Norma 8.1-IC(1999年) boe.es
  28. スペイン運輸・持続可能モビリティ省:Norma 8.1-IC(2014年版) publicaciones.transportes.gob.es
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  30. DGT(交通総局の機関誌):第277号(2026年3月) revista.dgt.es
  31. スペイン官報(BOE):交通規則の改正(RD 1514/2018、制限速度) boe.es
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  33. スペイン交通総局(DGT):外国人向け基本ルール dgt.es
  34. Wikimedia Commons:スペインの警告標識P-2 commons.wikimedia.org